フロアコーティングは「床を守って快適に暮らしたい」と考える方に人気の施工ですが、実際には「思ったより費用が高かった」「仕上がりがイメージと違った」など、失敗や後悔の声も少なくありません。

せっかくのコーティングが台無しにならないように、よくある失敗例や実際の口コミを知っておくことは大切です。本記事では、フロアコーティングでありがちなトラブルや後悔の事例を紹介しながら、後悔しないためのチェックポイントや業者選びのコツを解説します。施工を検討中の方はぜひ参考にしてください。

フロアコーティングでよくある失敗・後悔

失敗して頭をかかえる人

大切なマイホームにフロコーティングを施工したのちにトラブルを抱え後悔することは、たいていの場合、事前の対策で回避することができます。

失敗や後悔をしないためには、費用、仕上がり、業者の選択、施工不良、フロアコーティング種類の観点が大切です。以下に重要なポイントを解説しましたので、対策方法を実行してフロアコーティングを成功させましょう。

思ったより費用が高かった

施工後に「予算オーバーだった」と後悔する人は少なくありません。多くの業者ではキャンペーンや値引きオファーにより、割安感を演出することがよくありますが、最初の価格がオーバープライスになっているこもあります。
対策:依頼前に相場を調べ、必ず複数社から見積もりを取ることが重要です。

仕上がりがイメージと違った

「光沢が強すぎて部屋が落ち着かなくなった」「逆にマットすぎて高級感が出なかった」など、仕上がりのイメージ違いはよくある後悔のひとつです。
対策:サンプル板を確認し、自宅の床材やインテリアとの相性を想像してから選ぶようにしましょう。

業者選びで後悔した

安さだけで業者を決めた結果、保証がなかったり、アフターフォローが不十分でトラブルになったというケースも。
対策:施工実績や口コミを確認し、保証やサポートが充実した業者を選びましょう。

施工不良(塗膜の剥がれ・異物混入など)

「施工後すぐに塗膜が剥がれてしまった」「乾燥中にホコリが混入した」などの声もあります。これは主に施工環境や技術不足が原因です。
対策:信頼できる業者では下地処理や施工管理を徹底しており、ほとんど防げます。業者の説明や管理体制を確認しましょう。

子供やペットに合わない種類を選んでしまった

「ペットが滑ってしまった」「子供が床を傷だらけにしてしまった」という声もあります。種類によっては滑りやすいものや床保護効果の低いものもあります。
対策:ペット対応・耐久性の高いタイプを選ぶと安心です。

実際の口コミ・体験談から学ぶポイント

フロアコーティングに関する口コミを見てみると、以下のような声が多く見られます。

良い口コミ(満足している人の声)

Good
  • 「床の掃除がとても楽になった」
    安心して水拭きができるという声。(耐薬品性の高い種類ならアルコールも使用可能)
  • 「ペットのひっかき傷が目立たなくなり、安心して暮らせる」
    特に犬や猫を飼っている家庭で「以前はすぐに傷がついていたけど、施工後はかなり減った」との実感が多い。
  • 「10年以上経ってもツヤが残っていてコスパが良い」
    ガラスコーティング利用者に多い声で、耐久性を実感する口コミ。

「床の掃除がとても楽になった」

フローリングは木で出来ていますから水拭きはNGとされています。最近ではシートフローリングが主流ですが、構造は複層になっていて基材分は加工木材や集成材でので、つなぎ目から入り込む水分により、床材にシワ状の変形が生じることがあります。フロアコーティングはつなぎ目も覆いますので、安全に水拭きで床を清潔に保てます。

「ペットのひっかき傷が目立たなくなり、安心して暮らせる」

傷つきについてはフロアコーティングしても、金具などで強く引っ掻けばつきますが、ガラスコーティングではIS規格で鉛筆硬度6H〜9Hと高いため、傷を防ぐが高いです。また、シリコンコーティングも耐キズ性に優れたものが多いです。環境配慮型ウレタンなら半艶や艶消しを選択することで、マットな質感により微細な傷はほとんど目立ちません。

「10年以上経ってもツヤが残っていてコスパが良い」

経年による光沢値の低下は、すべてのフロアコーティング種類に起こるのですが、耐久性の高いガラスコーティングは艶感の持続性に優れているようです。ただし、光沢はやや控えめです、高光沢が好みならUVコーティングやシリコンコーティングをおすすめます。また、艶消しタイプ(半艶・艶消し)なら、そもそも光沢値が低くいため気にならないでしょう。

悪い口コミ(後悔している人の声)

Bad
  • 「光沢が強すぎて部屋の雰囲気に合わなかった」
    想像していたよりもテカテカして、ナチュラルな部屋の雰囲気に合わなかったという声。
  • 「予算オーバーになり、もっと調べればよかったと後悔」
    施工後に他社の料金を調べたらもっと安い業者があった…という後悔談。特にキャンペーンや値引きによる割安感の演出の仕組みを理解していなかった人に多い。
  • 「保証がなく、施工不良があっても対応してもらえなかった」
    アフターフォローが弱い業者を選んでしまったケース。安さ重視で選んだ人に散見される。
  • 「ペットが床で滑ってしまい危なかった」
    子供・ペット対応の種類を選ばなかったために後悔。期待値が高すぎた可能性も考えられる。

「光沢が強すぎて部屋の雰囲気に合わなかった」

昨今はフローリングやドアなどの内装材・家具類において、木質製品の面材はすべて艶消しが基本になっているようです。お部屋の装飾品にマッチさせるなら、微光沢なガラスコーティングか、艶消しタイプをラインアップしている種類(業者により対応が異なります)を選ぶと満足できるでしょう。

「予算オーバーになり、もっと調べればよかったと後悔」

費用は、必ず数社から見積りを取り寄せて相場から判断しましょう。キャンペーンというと”今だけのお得な期間限定プライス”と思いますが、年中キャンペーンを設定しているフロアコーティング会社も。値引きも”今月中の契約なら2割引き”と持ちかけられると心が揺らぐかもしれませんが、自動車販売のように在庫処分はないのです。結局は、施工する職人の人件費や資材費の一部をカットされる可能性があり、施工品質に影響することが考えられます。

「保証がなく、施工不良があっても対応してもらえなかった」

筆者はフロアコーティング会社を経営しているので、年に数回は他社でトラブルになったユーザーから相談をうけます。その経験上、安すぎる業者の保証やアフターサービスが不十分なことが多いのは確かです。安すぎの判断は、フロアコーティングの相場から判断可能です。

「ペットが床で滑ってしまい危なかった」

とくに股関節の弱い犬種やシニア犬にとって、滑りにくいフロアコーティングは重要です。滑り防止のみを目的とするなら、カーペットやマットには敵いませんが、フロアコーティングには、フローリングが滑りにくくなる性質があります。なかでもシリコンコーティングにペットや子供の滑り防止に優れたものが多いです。

口コミのまとめ

良い口コミは効果に満足している一方、悪い口コミは「業者選び」と「種類選び」の失敗に集中しています。

後悔しないための業者選びチェックリスト

フロアコーティングで失敗しないためには、業者選びが何より重要です。以下の点をチェックしましょう。

要チェック項目

  • 恒常的なキャンペーン・理由なく大幅な値引きがされていないか
  • 見積もりが明確で、㎡単価や出張費がしっかり提示されているか
  • 施工実績が十分にあり、口コミ評価も高いか
  • 保証やアフターサービスが用意されているか
  • サンプルや仕上がりイメージを事前に確認できるか
  • 子供やペットに適したプランを提案してくれるか

これらを確認すれば、施工不良やイメージ違いを大幅に減らせます。

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