フロアコーティングを検討するとき、多くの方が気になるのが「口コミ」や「実際の体験談」です。ネット上には良い声もあれば失敗談もあり、どれを信じればよいか迷ってしまうもの。
本記事では、フロアコーティングに関するポジティブな口コミとネガティブな口コミを整理し、それぞれに専門家の視点を加えて解説します。口コミから学べるポイントを知り、安心して判断するための参考にしてください。

フロアコーティングの口コミを調べる前に

フロアコーティングは決して安い買い物ではなく、施工後に簡単にやり直せるものではありません。そのため、多くの方が事前に口コミを調べて「本当に安心できるのか」「自分の生活に合うのか」を確認しようとします。

ただし、ネット上の口コミは良い評価もあれば悪い評価もあり、情報の質や背景はさまざまです。実際の利用者による体験談もあれば、宣伝目的で強調された意見や、匿名で感情的に書かれた声も混在しています。

口コミはあくまで「参考材料のひとつ」として捉え、複数の意見を比べたり、気になる点は実際に業者に質問して確認することが大切です。

ポジティブな口コミ・成功例

フロアコーティングを施工した方からは、次のような良い口コミが多く寄せられています。

  • 掃除がラクになった
    水拭きが可能なのが助かる、清潔を保ちやすいとの声。
  • 子供やペットに安心
    滑りにくく、ペットの粗相にもアルコール拭きができるので安心。
  • 床が長持ちする
    フローリングの退色や消耗が抑えられている。(前の家との比較で)
  • 仕上がりがキレイ
    ピカピカになり嬉しい、新築のときのよう、艶消しがよい、など。
専門家解説

水拭き掃除

皮脂や油膜など脂溶性の汚れに落としに水拭きは欠かせません。コーティングを施工しておけばフローリングを傷めずに安心して水拭きができます。

滑り防止性

ほとんどのフロアコーティング種類では、床が滑りにくくなります。高評価をいただくことが少なくありませんが、完全な滑り防止ではありませんので過大な期待はしないようにしましょう。

床の保護効果

被膜の効果で床を保護することが、フロアコーティングの最大のメリットです。JIS規格の鉛筆硬度試験で6H以上の高硬度なガラスコーティングや次に硬いシリコンコーティングはとくに優秀です。
UVコーティングも強度がありますが、当社では揮発性有機化合物(VOC)の観点から、水性化した環境配慮型ウレタンコーティングを推奨しております。ただし、UVでも一般的な油変成ポリウレタン樹脂塗料ではなく、水性塗料を使用するものは例外です。

美観効果

仕上がり後の光沢感に喜びの声をあげるお客様は少なくありません。新築はもとより、使用歴のある床のコンディション回復も期待できます。最近ではマットな質感の「艶消し」や自然な艶感の「半艶」も人気です。

ネガティブな口コミ・失敗談

一方で、以下のようなネガティブな口コミや後悔の声も見られます。

  • 光沢が強すぎてイメージと違った
  • 思ったより高額だった
  • 施工直後に不具合が出た
  • 業者の対応が悪かった
専門家解説

失敗しないためのアドバイス

これらの多くは、事前説明不足や業者選びに起因するケースです。光沢感はサンプルで確認することも大切ですが、床材種類がかわると見え方も異なりますので注意です。価格は相場感を持って比較検討することが重要です。施工不良は大半が1年以内に現れるため、保証対応がきちんとしているかもチェックポイントになります。

口コミを見るときの注意点|サクラ記事に惑わされないために

フロアコーティングの口コミには、実際のお客様の声だけではなく、サクラ記事や他社を貶めるために書かれたものも数多く存在します。こうした不正確な情報に惑わされると、間違った判断につながりかねません。

サクラ記事の典型的なパターン

  • 根拠もなく「この業者は最悪」と断定している
  • 特定の業者だけを不自然に持ち上げている
  • 施工内容や写真の具体性がない
  • 書き手が匿名で正体が不明

こうした口コミは事実ではなく営業目的の“作り物”の可能性が高いです。信頼できるのは、施工写真や事例とセットで紹介されている声や、実際に問い合わせ・見積りした際の対応に基づく体験談です。

口コミから学べる業者選びのポイント

口コミを参考にすると、良い業者を選ぶためのポイントが見えてきます。

  • 光沢は必ずサンプル確認
  • 価格は相場感を持って比較
  • 保証内容は「期間」より「範囲」を重視
  • 施工実績と対応の丁寧さをチェック

これらを意識することで、口コミの不安を「業者選びの基準」に変えることができます。

光沢サンプルについての注意

床材種類やカラーにより光沢感が異なります。施工するフローリングとサンプルの床材が一致していない場合は参考までにとどめましょう。
光沢はグロスチェッカーという測定器で数値化することができます。当社は各フローリング銘柄の光沢値を測定しております。たとえば、大建工業トリニティ〈オーク柄〉ならガラスコーティング後の光沢値は約20ptです。サンプルでよく使用される突板フローリングなら光沢値は45pt前後となります。
ちなみに、60pt以上で高光沢、イメージとしては新築の体育館のフロアです。10pt以下は、ほぼ光の反射のない状態でマットな質感です。

ダイケン・トリニティの光沢値

光沢測定値

  • コーティング種類:ガラスコーティング
  • 床材種類:大建工業トリニティ〈オーク柄〉
  • 光沢値:23pt

実際にご利用いただいたお客様の声

当社に届いたリアルなお客様の声を一部ですが紹介します。

リビングにいる人

掃除がとてもラクになりました!

こちらはシートフローリングにガラスコーティングを施工。水拭きで簡単にキレイになるのが嬉しいとのことです。

フローリング上の犬

滑りにくくなったようで、安心です。

シートフローリングにシリコーンコーティングを施工。以前のように足が空回りすることが少なくなり、爪による傷もほとんど付かなくなった。

新築と家族

ピカピカで感動!ニオイも全然ない。

突板フローリングへ環境配慮型ウレタンコーティングを施工。肉厚感のある塗膜で艶感がしっかり出ました。お子様も率先して掃除してくれるとのこと。

まとめ|口コミは参考に、最後は直接確認を

フロアコーティングは高額な施工だからこそ、口コミや体験談を調べたくなるものです。
しかし、ネット上の情報にはサクラ記事や不正確なものもあり、すべてを鵜呑みにするのは危険です。

本当に大切なのは、自分の条件に合った情報を直接確認すること。
施工実績や料金体系を提示してくれる業者を選び、見積り時に疑問を解消するのが確実です。