はじめてフロアコーティングを検討すると、思いのほか色んな種類のコーティングがあり、価格の幅が広いこととがわかります。業者により独自の名称がつけられていることが多いので、分かりずらいですが、ガラスコーティング、シリコンコーティング、油性/ 水性ウレタンコーティング、UVコーティングに大別することができます。
どの種類選ぶかによって、床を保護する性能や耐久性、滑りやすさ、お手入れのし易さ、光沢感などが違ってきます。それぞれ一長一短がありますし、床材との相性もありますので、単純に価格が一番高いものが優れているという図式にはならない場合があります。
本記事では、フロアコーティングの種類ごとの特徴や相場、メリット・デメリットを比較 しながら、はじめて検討する方でもわかりやすいように解説します。生活スタイルや床材に合ったコーティングを選ぶためのポイントも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
代表的なフロアコーティングの種類と特徴
フロアコーティングには業者により独自名称が与えられていることも多いですが、塗料種類で分けた代表的はコーティングは以下の通りです。
ガラスコーティング|硬度が高く擦り傷に最も強い
ガラスに似た組成をする二酸化ケイ素(SiO2)が主成分で、JIS規格鉛筆硬度7~9Hという超高硬度な塗膜を形成します。最も傷がつきにくく、長期に美観を維持します。薄膜設計のため控え目な光沢ですが、最近主流のシートフローリングには、見た目の印象を損なわないため非常に相性のよい組み合わせです。
当社では「フロアガラスSi」として、とくに新築の施工で人気です。
シリコンコーティング|ペット・お子様の安全対策に最適
シリコン塗料は成分の配合により品質の差が大きいです。当社では「フロアシールEPX」として、シリカ化合物の含有量の多いガラスに近い高品質な塗料に、骨材を独自に配合して滑りにくくしています。ペットの足腰保護に加え、アルコール等の除菌剤の使用も可能、粗相(おしっこ)の染み込みも防ぐ効果があります。ペットのいるご家庭、お子様やご高齢者の安全対策に最適です。
環境配慮型コーティング|低VOC、消耗した床の美観回復にも最適
環境配慮の観点から、油性塗料の代替として開発された水性塗料です。水性の安全性と油性の塗膜強靭性を両立。世界で最も厳しい化学物質放散の規格GREENGUARD Gold認証に合格した極めて安全性の高い塗料を、当社では「フロアプロテクトAP」として展開。光沢はシルクマット(半艶)を基準にマット(艶消し)、グロス(艶あり)も選べます。肉厚な塗膜と塗り重ねが容易なことから、新築はもちろんのこと、傷の多い消耗した床や無垢床にも適しています。
ウレタンコーティング(水性)|リーズナブルでリコートが容易
マンションのオプション工事でよく採用されるタイプのフロアコーティングです。水性のため安全性が高く、剥離剤による原状回復が簡単です。一方、傷や摩耗が生じやすく、アルコールなど除菌剤の使用に耐えられないものもあります。耐用年数は他のコーティングよりも、やや短い(目安耐久5~10年)となります。当社では、耐薬品性に特化したアルコール拭きが可能な「フロアガードPLUS」をラインアップしております。
UVコーティング|紫外線照射で短時間の施工が可能
以前は人気を集めたコーティングタイプですが、当時の油性ウレタンを用いたUVコーティングは近年主流のシートフローリングと相性がよくありません。そのため、最近はシリコン系や水性ウレタンを用いたものが増えてきました。基本的な性能は塗料種類によりますが、紫外線照射で塗料に含まれた触媒が反応し、瞬時に硬化するため短時間の施工が可能です。(※当社ではUVは採用しておりません)
フロアコーティング種類ごと価格帯を比較
ガラス、シリコンなどフロアコーティングの種類別に、横浜・東京など首都圏近郊の価格相場に基づいた概算費用を表にしました。
施工面積は以下の建物・部屋を想定しています。
- 30㎡(約19畳)マンション・戸建ての(LDK+廊下)
- 50㎡(約31畳)3LDKマンション(LDK+廊下+洋室3部屋)
- 70㎡(約44畳)4LDK戸建て(LDK+廊下+洋室4部屋)
首都圏近郊の各フロアコーティングの概算費用(税別)
| 種類 | 30㎡ (LDK+廊下) | 50㎡ 3LDKマンション | 70㎡ (4LDK戸建て) |
|---|---|---|---|
| ガラスコーティング | 11~13万円 | 19~21万円 | 26~29万円 |
| シリコンコーティング | 8~10万円 | 14~17万円 | 19~23万円 |
| ウレタン(水性) | 6~8万円 | 11~13万円 | 15~19万円 |
| UVコーティング | 12~14万円 | 20~23万円 | 28~31万円 |
実際に取引される費用は、とくに70㎡や50㎡といった広い面積ではディスカウントされたり、水周りコーティングなどの施工サービスが付与されることが多いです。
以下は当社のコーティング価格です。当社では㎡単価+基本料金で算定し、さらには30㎡を超過した施工面積に応じた割引があるため、面積が大きくなるほど割安になる価格設定で、お客様に不利益のないようにしています。
当社のフロアコーティング価格(税別)
| 種類 | 30㎡ (LDK+廊下) | 50㎡ 3LDKマンション | 70㎡ (4LDK戸建て) |
|---|---|---|---|
| フロアガラスSi(ガラス) | 120,000円 | 168,960円 | 213,440円 |
| フロアシールEPX(シリコン・ペット対応) | 114,000円 | 159,360円 | 200,560円 |
| フロアプロテクトAP(環境配慮型) | 102,000円 | 140,160円 | 174,800円 |
| フロアガードPLUS(水性・除菌剤使用可) | 90,000円 | 120,960円 | 149,040円 |
- 現時点(2026年1月)での実際の価格ですが、予告なく変更になる場合があります。
- キャンペーンなどにより、よりお求めやすい価格になることもあります。必ず見積り依頼にて費用はご確認ください。
- 中古住宅や入居中の施工は別途、クリーニング費用等がかかることがあります。
ベルカーサでは、過剰な広告費を使用しないこと、自社で直接施工することでコストを抑え、お求めやすい料金を実現しております。
フロアコーティングの選び方ガイド
【状況別】【床材種類別】【世帯特性別】の構成となっております。一通り読んでいただければ、コーティングのことが把握できるようになります。ぜひ参考にしてください。
フロアコーティングを紐解くとき、床材の種類や状態、ご家族の構成、ペットの有無といった要素は、切っても切り離せない重要な「文脈」です。
大切なのは「どのグレードが最上位か」ではなく、「わが家にとっての最適解はどれか」という視点。私たちのラインアップに、妥協や手抜きは一切ありません。あなたの暮らしの文脈に寄り添う最高のプランを、一緒に見つけていきましょう。
【状況別】最適なタイミングと選び方
「新築住宅へ入居前に施工」「中古住宅へ入居前に施工」「入居中の住宅へ施工」に分けて、それぞれの大切なポイントを説明します。この3つの状況は、お客様がフロアコーティングにより解決したいことが異なる場合が少なくありません。また、床の状態の違いや家具移動のある無しでも、最適なコーティングは変わってきますので、まずは、ご自分の状況が記載されたタブをクリックして内容をご覧ください。
家具を入れる前の「今」が最大のチャンスです
新築入居前のメリット
- 新築の状態を長くキープできる
- 家具のない最適な環境での施工
- もっとも少ない費用で施工できる
生活が始まると、どんなに気を付けていても微細な傷が床に生じるものです。新築時なら傷のない状態から長期間、床の美しさを維持することができます。結果として住宅の資産価値を守ることにもつながります。
家具が運び入れられる前のまだ住んでいない状態は「汚れ」「ホコリ」が極めて少ないため、繊細なコーティングを実施するにあたり最適な環境でもあります。
新築未入居なら事前のクリーニング費用は無料となります。また、入居してからの施工は「剥離洗浄」や「家具移動」などの追加費用がかかることがあるため高額になりがちです。
おすすめ
「なるべく新築時のきれいな状態を保全したい」という観点からいうと、傷がつきにくいフロアガラスSiが挙がります。
一方、大人だけのご世帯の場合は、床を傷つけることも少ないでしょうから、フロアプロテクトAPが良いかもしれません。少しリーズナブルで、光沢をチョイスすることもできます。艶消し系なら生活傷が目立たないという利点もあります。
犬や猫などペットのいるご家庭なら、滑り防止性能にすぐれたペット対応のフロアシールEPXよいです。
床材種類よっても推奨が変る場合があります。下記の「床材別 相性の良いコーティング」も参考にしてください。
【床材別】相性の良いコーティングと注意点
フッ素加工や鏡面加工など施工に影響する特殊な処理が施されている床材も一部にあります。施工の可否は事前診断しますので自分で決めないようにしましょう。
【世帯特性別】ライフスタイルに合わせた最適解

子育て世代の方
- 重要な性能:傷がつきにくい、落書きが簡単に落とせる
- おすすめ1:フロアガラスSi もっとも傷がつきにくい、シート床材の風合いを維持する自然な艶感
- おすすめ2:フロアシールEPX ガラスに次ぐ傷のつきにくさ、除菌剤などの薬品にも強い

大人だけ・お子様が中学生以上
- 重要な性能:標準レベルの床保護性能
- おすすめ1:フロアプロテクトAP 必要十分な保護性能と選べる3種の光沢でインテリアとマッチできる
- おすすめ2:フロアガラスSi 上記のAPよりも少し高価格だが、傷のつきにくさは頼りになる

愛犬・愛猫が足を滑らすのが気になる
- 重要な性能:グリップ力
- おすすめ:フロアシールEPX すべり防止骨材の配合によりトップレベルの滑り防止性能です。

室内環境・健康リスクが気になる
- 重要な性能:低VOC(揮発性有機化合物)
- おすすめ:フロアプロテクトAP 世界で最も厳しい規格「GREENGUARD Gold」認証

床に傷やざらつきがある
- 重要な性能:美観の回復、床保護効果
- おすすめ:フロアプロテクトAP 肉厚な塗膜、下塗り工程から仕上げることで美しい保護性のある塗膜を形成できます。

家具移動を伴う施工
- 重要な性能:短時間の硬化乾燥
- おすすめ:フロアプロテクトAP 専用硬化剤により速乾性に優れています。家具を移動しながらの施工でも硬化時間の短さで対応が可能です。
フロアコーティングの耐久性と耐用年数の考え方
フロアコーティングを検討する際、「どれくらい長持ちするのか」という点は最も気になるポイントです。しかし、耐久性と耐用年数、そして業者が提示する保証期間の間には、いくつか正しく理解しておくべき違いがあります。
耐用年数は「生活スタイル」によって変化する
フロアコーティングが何年持つかは、一概に断定できるものではありません。その理由は、お住まいの人数や生活習慣によって摩耗のスピードが大きく異なるためです。
一般的には、家具の移動による擦れや歩行によって、塗膜には少しずつ摩耗や傷が蓄積していきます。ある日突然ボロボロと剥がれ落ちるようなことは通常ありませんが、徐々に光沢が引けたり傷が増えたりすることで、最終的に貼り替えや再施工を検討する時期(耐用年数)を迎えます。
丁寧に使用されるほど、コーティングの美観はより長く維持されます。
「耐久性」の定義:物理的特性と化学的特性
耐久性とは、単に「何年持つか」という期間を指す言葉ではなく、主に以下の2つの性能を指します。
- 物理的特性(摩耗への強さ)家具の引きずりや、日常的な歩行による「擦り傷」や「摩耗」に対する耐性。
- 化学的特性(薬品への強さ)アルコール、醤油、ワイン、洗剤などによる「汚れ」や「変色」に対する耐性。
保証期間と耐用年数の「逆転現象」に注意
多くの方が誤解されやすいのが、保証期間と耐用年数の関係です。
フロアコーティングの保証対象は、主に「塗膜の剥がれ」や「密着不良」であり、生活の中で自然に生じる「擦り傷」や「凹み」は保証に含まれないのが一般的です。
そのため、20年や30年といった長期保証が設定されていても、実際の生活による摩耗(耐用年数)が先に進み、保証期間内であっても見た目の劣化が気になるという「逆転現象」が起こり得ます。「30年保証=30年間新品の状態が続く」わけではない点に留意が必要です。
フロアコーティングの安全性と塗料成分について
フロアコーティングに使用される塗料は、健康リスクを最小限に抑えるため日々進化しています。しかし、種類によって「溶剤」の有無や成分に違いがあるため、その特性を正しく理解しておくことが大切です。
水性塗料と油性塗料の違い
塗料は、主成分を溶かし込んでいる液体の違いによって大きく2つに分けられます。
- 油性塗料(溶剤型):アルコールや石油系などの「溶剤」を使用。耐久性が高い反面、施工中や乾燥時に特有の臭気があります。
- 水性塗料:主に「水」を使用。臭いが少なく、環境や住む人の健康への負荷が低いのが特徴です。
最近では、環境保護や健康意識の高い欧米を中心に「油性塗料に匹敵する強度を持ちながら、水性で安全」という高機能な環境配慮型塗料が普及しています。
注意したい「溶剤」の健康リスク
かつての油性塗料には、トルエンやキシレンといった「強溶剤」が含まれることがありました。これらは強い臭気と健康リスクがあるため、現在はより安全な「低VOC(揮発性有機化合物)成分」へと置き換わりつつあります。
しかし、現在でも一部ではコストを優先して強い溶剤を使用しているケースがあるため、施工店がどのような成分に配慮しているかを確認することは非常に重要です。
塗料の種類と使用される溶剤(一覧)
主要なコーティングの種類と、それぞれの安全性の特徴をまとめました。
| コーティングの種類 | 溶剤の分類 | 主な溶剤成分 | 特徴 |
| ガラスコーティング | 油性 | n-プロピルアルコール | アルコール系。健康リスクは低い |
| シリコンコーティング | 油性 | 石油エーテル など | 石油系。特有の臭気がある |
| 油性ウレタン | 油性 | エチルベンゼン(低VOC) | 従来型(トルエン等)に比べ安全 |
| 環境配慮型ウレタン | 水性 | 水+微量の有機溶剤 | 欧米の厳しい安全基準を満たしつつ、従来の油性に匹敵する高強度を実現。 |
| 水性ウレタン | 水性 | 水 | 最も低刺激で臭いも少ない |
| UVコーティング※ | 油性/水性 | 塗料の種類による | 工法(紫外線硬化)を指す名称 |
※UVコーティングは紫外線で硬化促進させる工法のことです。フロアコーティングでは従来は油性ウレタン、最近ではシリコン系や水性が一般的です。溶剤種類はそれぞれの塗料の項目を参照ください。
安全性を証明する公的認証
フロアコーティングは決して「健康被害のリスクが高い施工」ではありません。現在、優良な製品の多くは厳しい安全基準をクリアしています。
代表的な安全基準
製品選びの際は、以下の認証を受けているかどうかが一つの目安になります。
- F☆☆☆☆(エフ・フォースター) 建築基準法に基づき、ホルムアルデヒドの放散量が最も少ない(制限なく使用できる)と認められた最高等級です。
- 食品衛生法(食品・添加物等の安全基準) 万が一、赤ちゃんやペットが床を舐めてしまっても安全であるという指標になります。
- 学校環境衛生基準 教育施設でも安全に使用できる、厳しいVOC放散基準を満たしている証明です。
- GREENGUARD認証 世界で最も厳しい化学物質放散の規格。360種類以上の揮発性有機化合物(VOC)が検査対象。
当社の環境配慮型ウレタン(フロアプロテクトAP)は、学校や病院での使用を想定した、さらに厳しい基準GREENGUARD Gold認証に合格した、極めて安全性の高い塗料を使用しています。
まとめ
「水性だから強度が低い」「油性だから危険」という時代は終わりつつあります。特に当社の「環境配慮型ウレタン」は、従来の「水性=強度が不安」という常識を覆す、安全で強固な保護膜を形成します。
アレルギーをお持ちの方や、小さなお子様・ペットのいるご家庭でも、安心してお選びいただけます。
艶消し系(半艶・艶消し)の効果と注意点
フロアコーティングには「艶あり」以外にも、「半艶」「艶消し」が設定されていることがあります。選択肢が広がることで、より好みに合った光沢感でお部屋を演出することができます。
艶消しタイプ(半艶・艶消し)について、最近の傾向や人気の理由、メリット・デメリットを解説しますので参考にしてください。
最近の傾向と人気の理由
- 近年ではマンション・一戸建てを問わずシートフローリングが主流。艶消し仕上げのため、半艶や艶消しと相性が良い。
- 以前は高光沢仕上げが人気だったが、最近は敬遠する傾向が強く、半艶の自然な感じや艶消しのマットな質感がより好まれるようだ。
- 艶消しタイプのフロアコーティングをラインアップする業者が増えた。
艶消しタイプ(半艶・艶消し)のメリットとデメリット
メリット
- 擦り傷や小キズが目立ちにくい
- 落ち着いた雰囲気で床材の質感を損なわない
デメリット
- 艶あり仕上げと比較するとやや滑りやすい場合も
- 業者によっては艶消しタイプの施工が未対応のことがある
光を乱反射する艶消しタイプは、ほんとうに擦り傷が目立たないです。見た目や質感のみならず、イスなどで擦ってしまうことが心配な方にもおすすめです。
ベルカーサでは、フロアプロテクトAPにシルクマット(半艶)、マット(艶消し)が追加料金なしでご提供しております。現在の一番人気は、適度な艶感とインテリアになじむ半艶のシルクマットで、大変好評です。
フロアコーティングにはそれぞれ特長があり、耐久性・光沢・価格・環境配慮の観点で選び方が変わります。はじめて検討する方は、まず種類の違いを理解し、自分の生活スタイルや床材に合ったコーティングを選ぶことが大切です。
ここまでお読みいただきありがとうございます。新築入居までにお時間がある方も、すでにご入居済みの方も、今が床を守る一番のタイミングです。
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何十年もマイホームのフローリングを守るコーティングを、正しく選ぶことは重要です。ベルカーサでは、実際の施工を熟知している専門家が、お客様の疑問に何でも親切丁寧にお答えします。けっして強引な営業はいたしません。まずは、無料お見積りで金額を確認の上、何でもご相談ください。
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- 図面または間取りを撮影: スマホで撮るのがおすすめです。
- 見積りフォームに添付: 1分で完成するフォームに入力し画像を添付して送信する。
- プロのアドバイス: 見積りが届いたら、何でも気になることをご質問ください。
※お見積書は当社へメール到着後、翌営業日までにご返信いたします。

