1か月程前にフローリングのガラスコーティングを施工したお客様宅へお伺いしました。当社の施工に問題があったわけではないのですが、フローリングの部分張替えが発生したのです。
新築のマンションへご入居される前に当社がコーティングしたのですが、その後、お引越しの際に業者がフローリングに傷をつけたのだそうです。その傷のついた部分を剥がし、新しいフローリングに張り替える工事が行われました。
今回、当社はその引越し業者からの依頼でフローリング張替えにともなう再コーティングを行ったというわけです。
フローリングの部分コーティング
フロアコーティングを大切なマイホームへ施そうかという方にとっては、もしものときに部分的なコーティングが出来るのかどうか心配かもしれません。結論からいうと可能です。
施工する立場からいうと、周りの既存部分と艶をあわせなくていけませんから、やや難しい面もありますが、通常は今回のようにキレイに仕上がります。
せっかくフロアコーティングをしたのに早期に張替えざるを得ないケースはそれなりにあります。一番多いのは今回のように家具家財の納品業者による事故ですが、他にも当社が経験した中でいうと、床鳴りが止まらない、階段踏板の色が一部顕著に違う、床材の隙間が大きく開いている、という理由で張替えが発生し該当部分を再コーティングしたことがあります。
今回の場合はフローリングの傷をリペアせずに交換したわけですが、リペアしてコーティングというケースもあります。
誰が費用を負担するのか
費用については原則として再コーティングせざるを得ない原因をつくった者が負担することになります。お客様自身がやった事でなければ、お客様が費用を負担することはありません。
お客様がやるべきことはフローリングに瑕疵をつけた業者へフロアコーティングをしているフローリングなので張替え後はコーティングも負担してほしいと伝えることです。
費用負担の了解を得たなら、あとの具体的な費用や日程などは当社と先方の担当者でやり取りすることが可能です。お客様が仲立ちする必要はありません。
悪徳なフロアコーティング業者にあたると
恥部を晒すようですが、フロアコーティング業者によってはこのようなケースで強い立場を利用して非常に高額な費用を求めることがあるようです。事故を起こした業者からすると依頼するほかありませんから悪質ですよね。
ある工務店から聞いた話ですが、フローリング数枚の張替えにともなう再コーティングで十数万円の見積りを受けたとのこと。突っ込んで問い質すと、張り替えた床は数枚でも部屋全体をコーティングし直す必要があると言ったそうです。もちろん実際にはそういったことはなされないのは間違いないでしょう。
このようなことがあると、やはり費用負担する業者もお願いしますと即答できるわけありません。再コーティングの実施は一旦中断となり、他の選択肢も含めて再検討されることになります。結局は途方もない時間がかかってしまうことにもなりかねません。
このような、ちょっと(だいぶ!?)悪質な業者はけっして高級路線のフロアコーティング業者ではなく、どこよりも安く請け負う業者です。もともと不具合があっても何かと理由をつけてアフターサービスに応じないため、コーティングの補修や手直しのやり方を知らないのかもしれません。
アウトなフロアコーティング業者
お客様にとっても何一つ良いことありませんのでフロアコーティング格安業者には気を付けましょう。格安業者の見分け方は簡単です。複数の見積りをとって相場観を養うことです。明らかに他よりも安かったり、いくらでも値引きしまっせ!、みたいな業者はアウトです。
もちろん高ければ高いほど良いわけではありません。残念ながら、高級に見せかけて実は安物を売る詐欺師みたいな業者もいます(涙)。こちらについてはまた別の機会にお話しようと思います。それでは!