新築住宅を購入すると、「フロアコーティングは本当に必要なのか?」と悩まれる方は少なくありません。
床は新品で美しく見える一方、生活が始まると意外なほど早く傷や汚れがついてしまい、「やっておけばよかった」と感じるケースも多いのが実情です。

この記事では、新築時にフロアコーティングを検討すべき理由や、施工するメリット・注意点、そして新築に向いているコーティングの種類について、専門施工店の立場からわかりやすく解説します。
新築の床をできるだけ長く、美しい状態で使いたい方はぜひ参考にしてください。

新築フロアコーティングは本当に必要?

結論から言うと、すべての新築住宅で必須というわけではありません
ただし、生活スタイルによっては「新築時に施工しておいたほうが安心」というケースは非常に多いです。

近年の住宅で採用されているシートフローリングは、見た目が美しく傷にも比較的強い一方で、

  • 水分に弱い
  • 表面が削れると補修が難しい
  • 新品時から少しずつ消耗していく

といった弱点があります。

特に小さなお子さまがいるご家庭や、日常的に水拭きをしたい方、新品状態をできるだけ長く保ちたい方にとっては、フロアコーティングが床保護の有効な手段になります。

新築施工前
施工前
新築フロアコーティング施工後
フロアコーティング施工後

新築時にフロアコーティングをするメリット

傷・汚れから床を守れる

新築の床は一度傷が入ると元に戻すことができません。コーティングをしておくことで、日常生活での細かな傷や摩耗を抑えることができます。

水拭きできて清潔を保ちやすい

コーティング施工後は、床表面が保護されるため水拭きがしやすくなります。飲み物をこぼした際や、キッチン・洗面まわりでも安心感が高まります。

新品状態を長期間キープできる

「せっかくの新築だから、きれいな状態をできるだけ長く保ちたい」という方にとって、コーティングは有効な選択肢です。将来的な床の劣化を緩やかにする効果が期待できます。

将来的な補修・張替えリスクを下げられる

床の劣化が進むと、補修や張替えといった大きな工事が必要になる場合があります。コーティングは、そうした将来的な負担を軽減する役割も果たします。

新築で注意したいフロアコーティングのポイント

施工タイミングは「入居前」が基本

新築フロアコーティングは、家具が入る前の入居前施工が最適です。作業効率が良く、ムラのない仕上がりになりやすいというメリットがあります。

下地処理の質が仕上がりを左右する

新築であっても、床表面には製造時の残留物や微細な汚れが付着しています。
洗浄・除菌・脱脂といった下地処理を丁寧に行うことが、コーティングの密着性と耐久性を左右します。

ハウスメーカーオプションとの違い

ハウスメーカーやマンションオプションで提案されるコーティングは、施工内容が簡略化されているケースも少なくありません。
専門施工店では、床材や住まいに合わせた種類選定や、職人による丁寧な下地処理を行える点が大きな違いです。

新築におすすめのフロアコーティングの種類

ガラスコーティング (すすめ

ガラスコーティングは、高い耐久性と自然な仕上がりが特長です。
床本来の風合いを損なわず、シートフローリングとの相性も良いため、新築マンション・新築戸建てのどちらにも向いています。

  • 見た目が自然
  • 傷に強い
  • 長期間の床保護に適している

環境配慮型ウレタンコーティング(AP)

環境配慮型ウレタンは、艶の選択肢が豊富なのが特長です。
艶消し系は、生活により生じる擦り傷が光に反射して目立つことを軽減するという利点もあります。

  • 艶あり:明るく華やかな印象
  • 半艶:控えめで違和感のない仕上がり
  • 艶消し:落ち着いたマットな質感

生活スタイルや好みに合わせて選びやすく、環境や健康を重視したタイプながら十分な強靭性があります。こちらも、新築マンション・新築戸建てのどちらにも選ばれています。

※UVコーティングについては、新築で選ばれるケースもありますが、床材や仕上がりの好みによって慎重な判断が必要です。

新築フロアコーティングで後悔しないために

新築フロアコーティングで後悔しやすいのは、

  • 価格だけで選んでしまう
  • 施工内容を十分に確認しない
  • 仕上がりイメージを共有できていない

といったケースです。

床材や住まいの条件、生活スタイルによって、適したコーティングは異なります。
不安や疑問がある場合は、施工実績のある専門店に相談し、納得したうえで判断することが大切です。

まとめ

  • 新築でも床は少しずつ消耗する
  • フロアコーティングは床保護の有効な手段
  • 種類選びと下地処理が仕上がりを左右する
  • 迷ったら専門店に相談するのがおすすめ

新築の床を長く大切に使うために、フロアコーティングを検討する価値は十分にあります。
ご自身の住まいと暮らし方に合った選択をしていきましょう。

新築フロアコーティングについて、
「どの種類が合うかわからない」「仕上がりを詳しく知りたい」という方は、各コーティングの詳細ページも参考にしてみてください。

・ガラスコーティング(フロアガラスSi)の詳細はこちら
・環境配慮型ウレタンコーティング(フロアプロテクトAP)の詳細はこちら

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