ご自宅の一部を改装し個人で学習塾の先生をされている方から2度目のフロアコーティングをしたいと依頼をうけました。
前回の水性ウレタンコーティングは剥離施工といって専用の薬剤を使用する方法で取り除きます。また今回は主に住居部分のコーティングということでピアノを含む家具移動もフロアコーティング成功のポイントとなります。
家具移動と剥離施工をともなうフロアコーティング
S様は現在お住まいの家を建てたときにフロアコーティングをされて今回は2度目のフロアコーティングとなります。
ご自宅の一部(今回施工した洋室)を教室に使用して子供たちを対象に英語塾を運営されています。そのことから想像できるように、とてもエネルギッシュで表情豊かな方です。
今回のフロアコーティングは以下の内容で承りました。
- フロアコーティング種類:水系ウレタンコーティング
- 下地処理:古いフロアコーティングの剥離施工
- 施工範囲:リビングルーム、廊下、洋室(約40平米)
- 床材種類:突板フローリング
- 床材の色:ブラウン
- 建物種別:築9年一戸建ての入居中住居・兼教室
- 特記事項:ピアノの移動
問題のピアノ移動・・・
床材はブラウン系の突板フローリングでよくあるものですが、以前に施工された水性フロアコーティングが残っていますので、これをきれいに除去しなくてはなりません。
それから、一番の問題は、そう!ピアノの移動です。ピアノはサイズにもよりますがアップライトピアノで200kgから250kgあります。
多くの住宅ではピアノを置く場所というのは、特別に床補強したエリアに置くものです。そこからはずれた場所に移動すると床を傷めてしまう可能性があるのです。
ピアノが頑強につくられ、それゆえとても重量がある理由は何本もの弦をとても高い張力で張ってあるからです。移動することで弦が緩み調律が狂う可能性もあります。
今回のケースではピアノのある壁側からおおよそ1mの部分はすべて補強してある床ということが判明しました。また調律の狂いについても了解いただき、移動して施工するはこびとなりました。
剥離施工で古いフロアコーティングを完全に除去
晴れ渡った気持ちの良い一日でした。古いフロアコーティングはワックスと比較すると剥離施工は大変ですがとくに問題なく順調に除去することができました。
さすがにフロアコーティングで守られていただけあって床の消耗は築9年とは思えないような良いコンディションでした。
剥離施工とは
剥離剤という専用の洗剤を使用してワックス等の樹脂皮膜を除去する作業のことです。塗布すると樹脂皮膜を溶解していきますので、パッド等で擦り床から樹脂皮膜を浮かせます。その後、ウェットバキュームで回収して何度か水拭きします。
剥離剤を塗布しパッドで擦ると、このように塗膜が溶解します。
3人がかりでピアノは移動できました
問題のピアノについても施工スタッフ3名で何とかスムーズに移動することができました。ピアノの足底に多少滑ってくれる台座のようなものがついていましたので助かりました。
ちなみに2名では動かなかったです。フロアコーティングして戻すときのほうが滑りづらくなりますし、傷つけが心配なのですが、床に傷をつけることなく作業を終えることができました。
水系ウレタンのフロアコーティングは滑り防止効果もありますので、愛犬のワンちゃんも喜んでくれると思います。