フロアコーティングの種類と選び方|新築・中古・床材別のおすすめを専門店が解説


フロアコーティングとは

フロアコーティングは、床を傷や汚れから守り、美しい状態を長く保つための施工です。
当社では創業以来20年以上にわたり、現場での施工と塗料開発の両面からフロアコーティングに携わってきました。
経験から言えるのは、「床材や生活スタイルに合ったコーティングを選ぶこと」が最も大切だということです。

当社では目的に合わせて4種類のフロアコーティングをご用意しています。

当社の4種類のフロアコーティング

ガラスコーティング(フロアガラスSi)

  • 高硬度(鉛筆硬度7H)で耐擦傷性に優れ、自然な艶感が特長
  • 傷や薬品やにも強く、長期間の耐久性を実現
  • おすすめ:新築・ペット・小さなお子様のいる家庭

職人のコメント:
「新築フローリングの風合いそのままに傷防止性をプラスしたい方には最適です!」


環境配慮型ウレタン(フロアプロテクトAP)

  • 強靭な塗膜で高耐久、艶有・半艶・艶消しから選べる
  • 入居中施工にも対応しやすい速乾性と低VOC
  • おすすめ:新築・中古・入居中・無垢床

職人コメント:
「半艶仕上げは新築のシートフローリングにもよく合い、光の反射を抑えて落ち着いた印象になります。」


水性ウレタン(フロアガードPLUS)

  • 耐薬品性を高めた水性コーティング、光沢は艶有と艶消し
  • リコートによる美観の復元が容易
  • おすすめ:新築・中古・入居中・コスパ重視の方

職人コメント:
「リコートは専用クリーナーで下処理後に塗り重ねるだけで、元の美しい質感を取り戻します。」


シリコーン系(フロアシールEPX)

  • バランスのとれた性能で、光沢感のあるコーティング
  • 化学床にも適合、幅広い床材種類にマッチ
  • おすすめ:新築・中古・店舗や施設にも

職人コメント:
「ガラスに近い塗膜硬度の溶剤型塗料、リコートも容易で飲食店などの店舗にも人気です。」


コーティングの比較表

種類耐久性塗料型光沢仕様㎡単価(参考)おすすめ環境
フロアガラスSi★★★★★無機系ガラス艶有のみ2,800円+基本料金新築・ペット・小さなお子様
フロアプロテクトAP★★★★☆2液硬化型水性ウレタン艶有・半艶・艶消し2,400円+基本料金新築・中古・入居中・無垢や突板・古い床も
フロアガードPLUS★★★☆☆水性ウレタン艶有・艶消し2,200円+基本料金新築・中古・入居中・賃貸・リコート前提・コスパ重視
フロアシールEPX★★★★☆シリコーン系艶有のみ2,600円+基本料金新築・中古・店舗や施設にも

選び方のポイント

新築の場合

近年主流のシートフローリングの場合は、自然な光沢感の「フロアガラスSi」または「フロアプロテクトAP/半艶・艶消し」が質感を変えないため、おすすめ。

中古の場合

床面の傷やムラをカバーできる塗膜が肉厚な「フロアプロテクトAP」や「フロアシールEPX」が最適。
艶消しタイプの選択で傷が目立たなくなることもあります。

入居中の場合

臭いが少なく短時間で硬化する「フロアプロテクトAP」または「フロアガードPLUS」がおすすめ。
家具を移動しながらの施工に向いています。


床材別のおすすめ

シートフローリング

天然木がプリント技術により再現されたシート系は艶消しになっているものがほとんどです。無理に光沢を上げるよりも、自然な艶感でおさまる「フロアガラスSi」が、耐久性(擦傷性・薬品性)にすぐれ、小さなお子様やペットにいる家庭にはおすすめです。
ご夫婦のみやお子様が大きい場合は、フロアプロテクトAPの半艶や艶消しも、とても質感の高い美しい仕上がりになります。

突板フローリング

突板は化粧板(表面の板)に0.3ミリ程度に薄くスライスされた天然木を採用したフローリングです。新品の場合は、求める塗膜強度や光沢感に応じてお好きなものを選べばよいですが、経年により消耗している場合は、塗膜が肉厚である程度の柔軟性のある「フロアプロテクトAP」がおすすめです。
突板は化粧板に微細なひび割れが生じることがよくあり、劣化が進行すると剥がれてくることもあります。このような症状に対してフロアプロテクトAPは、とても有効に進行を抑制し美観を回復します。

挽板フローリング

挽板フローリングは突板フローリングと構造はほぼ同じですが、化粧板には丸鋸を挽いてカットした厚さ2~5ミリの天然木が採用されます。基本的には、どのフロアコーティングを選んでも適合しますが、突板とは異なり表面が平滑に研磨されているものがあります。研磨され、クリア塗装(製造時に施される保護膜)により鏡面のようになっているものはコーティングを弾いたり、艶消しを塗布したときにややムラのある仕上げになる場合がありますので、注意が必要です。

無垢フローリング

無垢フローリングでは「仕上げ」とよばれる、木材表面の加工により適合するフロアコーティングや下処理方法が異なります。簡単に言うと、塗膜のあるものと無いもので大きく違いがあります。UV塗装などで造膜されているものは突板や挽板と同じように、さまざまなフロアコーティングを通常の工程で塗布することができます。
一方、何も塗装されていない素地仕上げや、浸透型の自然塗料(オイル)を塗布されたものはフロアコーティングしても素材に吸収され一度の塗布では塗膜が形成されません。また、液体を塗布することで木材の繊維がケバだってくる症状がでることもありまので、下塗りやケバとり研磨などの工程が必須となります。樹種によるフロアコーティングとの相性は特にありません。


まとめ・ご相談窓口

フロアコーティングは床材や生活環境によって最適な種類が異なります。
当社では実際の床材・図面を確認のうえ、お客様ごとに最適なプランをご提案しています。

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