東京都中央区は日本橋に新築マンションを購入されたH様からフロアコーティングの依頼を受けました。新築マンションのフローリング材は大日本印刷(DNP)EBFW-1155というものです。
EBというのは電子線照射コーティングのことです。木目を大日本印刷ならではの技術でオレフィンシートへプリントしたものの上にEB塗装によるクリア塗装(保護のための透明な塗装)が施されています。
すてきなフローリングなのですが現場で確認すると、ちょっと困ったことが。上記の写真中央にあるような汚れが複数あったのです。
東京都中央区H様の「お客様の声」を紹介させていただきます。
施工していただきましてありがとうございました。コーティングだけでなく、床の傷も補修していただきありがとうございます。
またよろしくお願いします。
中央区 H様
新築フロアコーティングで肝心なこと
とはいえこれはレアケースではありません。新築の建物ですからお引渡し前にはお客様自身や建築会社による自主確認を経ているのですが実際には今回のケースのように汚れが付着していることは多いです。
汚れの原因は
この汚れはおそらくフローリングを貼るときに使用した接着剤です。拭き取ってはいるのでしょうけれども、このような有機溶剤成分は後から変色することで目立ってきます。もしかしたら、それゆえ確認時に見逃されたのかもしれませんね。
このように新築の未入居物件であっても汚れは存在します。このままコーティングすると目立ってしまう可能性や、後から変質して醜くなることがありますのでしっかりと汚れ落としすることが大切です。
当社の対策は
当社がこのような汚れを徹底的に除去するため行っていることは以下のようなものです。
- 脂溶性の汚れに有効なクリーナーを使用する
- 擦りパッドで全体をしっかりとこすり洗いする。
- 全体清掃の後は低い姿勢で確認して、もし汚れが残っていたら部分的に手を加える
まず大事なのは効き目のいいフローリング専用のクリーナー(洗剤)を使用することです。フローリングを痛めてはいけませんので中性洗剤を使用することになりますが物により効き目は違います。
そして全体をこれまたフローリング用に設計された擦りパッドでこすり洗いします。一見ピカピカの新築フローリングをパッドで一生懸命こすっているのを見て、そこまでやるのかと驚かれる方もいます。その後は拭き取るのではなくウェットバキュームという汚水を回収する掃除機のような業務用機器で吸い取るのですが、回収された汚水を見てもう一度さらに驚かれることも少なくありません。かなり茶色く濁った汚水が回収されてきます。
最後は確認です。立ち姿勢だと光の反射などでキレイに見えますから低い姿勢でよく確認します。入念な全体清掃をしていますから全体が汚れていることはありませんが、部分的に汚れがまだ落ちていないことがあります。そのようなときは一つずつ適切な方法で除去していきます。
このようにして床コーティングは事前に汚れを除去することが見た目の美しさばかりではなく、フローリングとコーティング材の密着性を高め長く効果を持続することにつながります。
アフター(施工後)今回は少しいつもより時間がかかりましたが、上手く仕上げることができました。H様には大変お世話になり感謝いたします。ぜひ、また十年後位にメンテナンスさせてくださいね!
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