フロアコーティングの施工をやっていると、ちゃんと注意を払っていても失敗してしまうことがあります。先日の新築マンションコーティングでは久しぶりに「やってもうた!」ということがありましたので紹介させていただきます。

フローリングをコーティングするときは必要のないところにコーティング剤が付着しないようマスキング養生します。マスキングは専用のマスキングテープといって粘着力の弱いテープを貼ります。

マスキングテープで塗装が剥がれる

下の写真はキッチンの床にある床下収納です。蓋の周辺にはアルミ材が施されていますが、ここはコーティングしない部分ですからマスキングしました。

テープで剥がれる

ところが、いざ剥がしてみると…。アルミ材らしきものがテープと一緒に剥がれてくるではありませんか!?

いつもマスキングする素材なので一瞬何が起こったのかわかりませんでした。写真ではよくわからないと思いますがよく見るとアルミ部分は斑になってしまっていました。

どうやら何らかの理由で(多分傷があったのかも)塗装していたようです。「聞いてないよ~」と叫びたいところですが起きてしまったことは仕方ありません。マスキングテープを貼るときは塗装している素材や表面が剥がれやすい和室の敷居、家具などには常々注意して事前に一部をテストしてから行っています。ですが今回ばかりは想定外。

とはいえお客様には全く落ち度がありませんし、ご迷惑をおかけしてそのままというわけにはいきません。すぐに連絡して事情をお話した上で、新築マンションの施工会社へ補修を依頼させていただきました。

想定外のミスをしてしまいましたが他の部分は問題なく美しく仕上がりました。

フロアコーティング施工後

こちらの幅木をマスキング養生した紫テープは少し幅の広いものです。もちろん剥がしても何もついてきませんでした。

お客様は全く当社を責めることもなく事情を理解いただき、かえって恐縮されていました。フロアコーティングの施工では今回のように不注意とはいえないようなことでもアクシデントはあります。そのため当社では万が一の高額補償に対応するため請負業者賠償責任保険に加入しております。

フロアコーティング失敗例というからには、もっと悲惨な塗膜剥がれなどの不良工事をイメージされた方いは肩透かしのような今回の記事かもしれません。けれども、そういうトンデモナイものはそうそうありません。

インターネットを検索するとネットならではの情報量からフロアコーティングの悪い情報も簡単に検索できてしまいます。コーティングを検討されている方には不安を煽られますが実際は、そんなにしょっちゅうあるものではありません。(だからといって100%ないとも言えないところが残念なところですが…。)