重要な仕事を任されました

今日はとあるマンションギャラリー(モデルルーム)へお邪魔しました。マンション販売会社にとってモデルルームの見映えは重要ですよね。ところが自社社員によるワックスがけをされたものの、そこかしらに塗り筋や塗りムラが生じていました。これを何とかしてプロの手によるフロアコーティングをお願いしたいとのこと。

請け負ったものの、やや特殊なフローリングでした

フローリングは突板フローリングですが、表面加工に一工夫された床材でいかにもワックスを塗るのが難しそうな床材です。ワックスでもコーティングでも液剤が弾くような(撥水するような)表面加工の素材は難しいのです。でも対策はあります。〈秘密ですが・・・)

さて、作業の手順ですが、まずはワックスを取り除かないといけません。フロアコーティングがうまく定着しない恐れがあるからです。

フローリングを傷めずにワックスを剥離するポイント

ここで大事なことは床を傷めないことです。フローリングの継ぎ目から水分が浸入すると不具合が生じることがあります。もともとフローリングはすき間なく敷き詰めます。ですので、すこし圧力がかかっていることがあります。そのため木材が水により膨れ、その後乾燥しても微妙に波打っていたりすることがあるのです。

増粘リムーバー

上の写真は剥離剤をまんべんなく塗ったところです。床材への負担を減らすため中性の少し粘度の高い剥離剤を使用します。ジェルのような感じです。

ウェットバキュームを使用する職人

剥離剤はワックスに反応して白濁化するのですが、ワックスがどこにも残らないようパッドで全面を執拗に擦ります。その後は写真のウェットバキュームという機材を使用して吸い取ります。

剥離施工風景

一度吸い取った後も、水拭きをしてから、さらに吸い取ります。大量の水を使用するとフローリングの不具合が発生しやすくなりますので必要最小限の水を使い、間を置かずに吸い取ります。スピーディーかつ丁寧にすすめるのがコツですね!

コーティング塗り作業

この後は会社様のご要望によりセミグロス(半艶)でコーティング。こんなにキレイに仕上がりました!

施工後

すべての家具やインテリア雑貨は元どおりに配置

事前にバルコニーに移動した家具は寸分の狂いなくもとの位置へ。まさにプロの仕事です!ちなみに今回はセミグロス(半艶)のフロアプロテクトAPコーティングでしたが、床の色が濃い色ということ、それから表面がもともと光沢感のある素材だったことから半艶といっても艶ありに近い光沢感に仕上がりました。

これから販売になるこちらの物件はとても品質のよい床材を使用していました。
ロケーションも素晴らしいこちらのマンションはおススメ度120%です!