昨年中にご依頼いただいた新築マンションのコーティングを実施しました。ご注文はフローリングのガラスコーティング、および、水周りコーティング3点パック(浴室、洗面台、キッチン)です。
施工現場は川崎市宮前区です。最寄り駅は田園都市線「鷺沼駅」になります。最近では鷺沼兄弟として話題のサッカー日本代表の三苫薫選手と田中碧選手の出身地で有名なエリアですね!
そして売主は積水ハウス株式会社です。積水ハウスといえば私がまだ会社員時代のお取引先。時代とはいえ営業マンは豪快で個性的な方が多かったです。これについてはコンプライアンスの問題もありますので詳しくは話せません。(笑)
上の写真はフロアガラスSiといって、いわゆるガラスコーティングというフロアコーティングのアフター写真です。まだ完全には硬化乾燥していませんので、やや濡れたような光沢が見てとれます。
フロアコーティングの艶(光沢)選びをどうするか
完全に乾燥するとこのタイプのコーティングは対象の床材にもよりますが、控えめな光沢感に仕上がることが多いです。ガラスコーティングの塗膜は非常に高硬度で傷や摩耗が生じにくいのですが分厚いわけではありません。むしろ薄膜といっていいでしょう。(塗り方にもよりますが、通常は薄膜になります。)
UVコーティングなんかは塗料種類としては油性ウレタン塗料を使用することが多いです。油性ウレタンの場合は薄膜ではなく、通常は肉厚な塗膜に仕上がります。また塗膜自体も無色透明に近いガラスコーティングに対して、少し黄色味がかっています。そのためガラスコーティングよりも強い光沢感があり、木目模様がくっきりと明瞭に見える傾向があります。
光沢はどちらが良いというものではなく、好みをお選びいただければよいものです。ただし、よくアドバイスを求められますので強いて言うなら、フロアコーティングの光沢は半艶が基本だと思います。なぜなら最近主流となっているフローリング床材の光沢が半艶だからです。
2010年位までは突板フローリングが主流でした。薄く剥いだ木材を化粧板に用いた複層フローリングです。表面保護のためのクリア塗装がまさにUVウレタンコーティングで、非常に艶感のあるものでした。
現在主流のフローリングはシートフローリングです。難燃性プラスティック素材(オレフィン)に木目模様をプリントしたシートを化粧板の代わりに表面に接着しています。構造は突板と同様に複層フローリングですが、クリア塗装はEBコーティング(電子線照射塗装)により環境配慮型塗料が施されます。シートフローリングが市場に出始めたころは艶感のある製品もありましたが、最近では見当たりません。ほぼ半艶の仕上がりになっています。
なぜ現在のスタンダードは半艶なのか
床の場合、生活をすると必ず傷がついてきます。艶感が強いと日照や照明等、光の影響を強く受けて傷が非常によく目立ちます。
私がフロアコーティングの基本は半艶というのは主に以下の理由からです。
- 光沢値が低いほうが傷が目立たないということ。
- 対象素材のフローリングが半艶ですから同じ半艶でコーティングしたほうが風合いを損なわない。
もちろん何事にも基本と応用があるように、「艶あり」や「艶消し」で変化を楽しむのもゼンゼンありです。ただ第一の選択肢は現在のスタンダード「半艶」にしましょう。ちなみにドアや引き出し、巾木、玄関タイルなどの建材もフローリングに合わせて半艶になっていることが多いです。
水周りコーティングのおすすめ!
今回のコーティング施工では水周りコーティングもご注文いただきました。汚れ防止効果に加え、抗菌効果でカビや雑菌の繁殖も抑止する優れモノです。フロアコーティングと同時施工の場合は割引もありますので、ご新築にご入居される前にぜひお勧めしたいコーティングです。
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