木製のキッチンカウンター、出窓の天板、窓枠などは使用するうちに表面が剥げてきたり、塗装が劣化したりして本来の状態が損なわれることがあります。これを比較的に短時間で費用をかけずに着色してリペアする方法を身につけましたので紹介します。

出窓天板の施工前
施工前|表面が剥がれてしまっています。
出窓天板の施工後
施工後|キレイになりました。

木部カラーリペア(簡易塗装)とは

私たちの方法は最低限の研磨作業で仕上げます。そのことにより、その後の色付けやクリア塗装も短時間で済むため工期と費用を縮小することが可能となります。標準的な作業工程は以下のとおりです。

  1. 問題部分の研磨
  2. 研磨した部分に着色
  3. 全体をウレタン塗装

実際は例えば全体的に色が抜けているような場合は2.のあとに全体を着色することもありますし、塗装工程の間に毛羽とりの研磨を行うこともあります。ポイントは全体を研磨しないということです。

ふつうは素地が露出するまで削りまくるのですが

通常は例えば窓枠なら上下左右のすべてを粗い目のサンドペーパーで素地が見えるところまで研磨します。完璧を目指すならこの方法がベストですが、大量の木くずが発生しますし、着色も仕上げのウレタン塗装も複数回繰り返す必要が生じます。着色も塗装も塗ると乾燥するまで時間を空けなくてはなりませんので、この方法では2日~3日かかることもあります。

問題部分だけの最低限の研磨なら木くずもさほど出ませんし、着色もドライヤーを使い乾かしながら作業すれば時間はかかりません。仕上げのウレタン塗装も素地の上ではありませんので1回塗ればたいてい光沢が備わります。手抜きのように思われるかもしれませんが実は色合わせや艶合わせがとても難しい技術です。

窓枠の施工前
施工前|窓枠の下側が色あせています。
窓枠の施工後
施工後|いい感じになりました。(フローリングもカラーリペアしています。)

着色には透過性のある耐水ペイントを使用します。複数のカラーのペイントを調合して塗るのですが木部は場所により微妙に色合いが違います。研磨した部分と既存部分との境を違和感のないものにするぼかし技も必要になってきます。

再塗装というよりカラーリペア

全体の塗膜やカラーをすべて研磨しつくして素地を出す、というのは確かに状態の復元という意味では最適な方法です。けれども時間がかかる上、費用もおいそれと支出できないくらいの金額になります。私たちの提案するやり方は再塗装というよりもリペアですが、十分にご納得いただけるレベルかなと思います。

一部だけが問題なのに全体をやり直すことはありませんよね。興味のある方はぜひご相談ください。状態や施工面積にもよりますがフロアコーティングをご依頼のお客様なら、かなりリーズナブルな価格をご提示いたします。工期はなんと0日!施工面積にもよりますが、フロアコーティングの施工作業と並行してカラーリペアも行いますので別途日程をおさえなくてすみます。