この記事は、玄関タイルの美しさを持続させたいと考えている方々に向けて、専門家の視点でわかりやすくポイントを解説します。
タイルコーティングの重要性やDIYとの比較、成功事例などを詳しく解説し、読者が理想の玄関を手に入れるための情報を提供します。
はじめに: なぜ玄関タイルコーティングが重要なのか
玄関は家の顔とも言える場所であり、訪れる人々に第一印象を与えます。
美しい玄関タイルは、その印象を大きく左右します。
タイルコーティングは、見た目を美しく保つだけでなく、耐久性や機能性を向上させるためにも重要です。
特に、外部からの汚れや水分にさらされる玄関タイルは、定期的なメンテナンスが必要です。
当社が使用するセラミック塗料のような機能性のあるコーティングを施すことで、タイルの劣化を防ぎながら、長期間美しさを保つことができます。
玄関タイルの役割と美しさの持続
玄関タイルは、家の外観を引き立てる重要な要素です。
美しいタイルは、訪問者に良い印象を与えるだけでなく、家族にとっても快適な空間を提供します。
コーティングを施すことで、タイルの色合いや光沢を保ち、長期間にわたって美しさを持続させることが可能です。
最近の住宅居業界では、白や薄いベージュ色などのライトカラーがよく採用されますが、お洒落ですが汚れが目立つのも事実です。
コーティングのメリットと効果
一般的に一戸建てのエントランスやポーチに利用されるのは、施釉された磁器質タイルです。
釉薬を塗布してから高炉で焼成したタイルです。汚れにくいの素材なのですが、経年とともに汚れやすくなります。
専門業者の行うタイルコーティングでは、機能性のある塗料を使用することにより汚れがタイル表層に入り込むことを制限します。
それにより、汚れがつきにくくなり、ついても汚れが落としが楽になります。
また、玄関では汚れの原因が、カビやコケ、雑菌ということもありますが、抗菌性もそなわりますので菌類の繁殖を抑制します。
玄関タイルコーティングの主な手法

玄関タイルのコーティングには、いくつかの手法があります。
自分でできる簡単な方法から、専門業者による本格的な施工まで、選択肢は多岐にわたります。
それぞれの手法にはメリットとデメリットがあるため、自分のニーズに合った方法を選ぶことが重要です。
自分でできるコーティング方法
自分でできるコーティング方法としては、市販のタイルコーティング剤を使用する方法があります。
これらは比較的手軽に行えるため、初めての方でも挑戦しやすいです。
ただし、選ぶものによっては効果が持続しないどころか、逆に汚れがつきやすくなることもあります。
とくにワックス成分が含まれるものは、要注意です。
一方、高価なプロが使用するものと変わらないようなものも購入可能ですが、最初からうまく塗ることは難しいです。施工前にはタイルを徹底クリーニングしないとコーティング剤は密着しませんが、清掃も簡単ではありません。効果のあるタイルコーティング剤は1kgで1万円は最低ラインです。必要な塗料と道具を一式揃えると、それなりの費用がかかります。
自分で行う場合は、適切な製品を選び、事前にしっかりとクリーニングを行った上で塗布することが大切です。もちろん製品のマニュアルはよく読んで実行してください。
専門業者による施工プロセス
専門業者による施工は、より高い効果が期待できます。
業者は、タイルの状態を確認し、適切な下地処理(クリーニング)を行うことでコーティングの効果を発揮させます。使用するのは、一般的にシリカ化合物の含まれる塗料です。
当社では無機系塗料のセラミックコーティング剤を使用します。
同じく無機物質である磁器質タイルや石材タイルには、とても相性のよい耐久性に優れたものです。
もっとも多いのは磁器質タイルですが、テラコッタ・タイルや大理石、御影石などの天然石もあります。
専門業者なら、その素材に応じたもっとも効果的な塗料を選択します。
施工プロセスには、下地処理、コーティング剤の塗布、乾燥時間などが含まれます。
これにより、タイルの美しさを長期間保つことが可能です。
専門業者に依頼することで、安心して美しい玄関を手に入れることができます。
プロによるタイルコーティングの成功事例を紹介
実際に当社のタイルコーティング事例を写真とともに紹介します。
どのように玄関が美しく変わるのか、具体的なイメージを持つことができます。
リアルな事例を通じて、コーティングの効果や顧客の満足度を確認することができるでしょう。
横浜市緑区の玄関・ポーチの施工事例




- 【コーティング種類】:タイルコーティング(セラミック塗料)
- 【施工範囲】:玄関内・屋外ポーチ(約7㎡)
- 【対象素材】:磁器質タイル(施釉)
- 【お客様の動機】:汚れが気になる、汚れがつかなくなるようにしてほしい

玄関が北側にある場合は今回のようにコケ汚れが発生することもあります。コーティング剤には数百種類の菌に有効な抗菌成分が含まれ、菌類の繁殖を抑制します。汚れが100%つかなくなることはありませんが、今後かなりお手入れがラクになります。
タイルの種類と特徴
どちらも、磁器質タイルでした。釉薬を塗って高炉で焼成した吸水性の極めて少ないタイプです。


- グレーのタイル(室内):磁器質タイル
- テラコッタ柄のタイル(屋外):磁器質タイル
汚れ落ちのよいことがアピールポイントのタイルですが、経年により消耗することで徐々に汚れやすくなるのは仕方のないことです。
タイルの汚れ落とし方法
エントランスが北側に配置されている住宅でしたから、屋外タイルは、コケと汚れが混然一体となりひどく黒ずんでいました。室内はおもに靴のラバーソールによる油性の汚れです。それぞれ適合する洗剤種類が異なります。
- 屋外タイルのコケ汚れ:次亜塩素酸ナトリウムを含む洗剤
- 室内タイルのラバーソール汚れ:油除去剤
コケ汚れには、次亜塩素酸ナトリウムが含まれる専用の洗剤を使用します。
家庭でもカビキラーなどでおなじみの成分ですが、タイル用専用の業務品です。
使用後は、コケ、カビ、雑菌類の繁殖を抑える効果があります。

一方、室内の玄関タイルは屋外と違うタイプの汚れでした。こちらは油除去剤を使用しますが、一度ついてしまった溶剤系の汚れは落とすのが大変です。ザラツキのあるパッドで擦ることも必要になります。「激落ちくん」などメラミン材も最後の仕上げ段階では有効です。
コーティング前の下処理が重要
タイルコーティングだけではありませんが、コーティングの基本は先ずきれいにすることです。表面に異物、油、洗剤などが一切ない状態にすることでコーティングは最もしっかりと素材に密着し定着します。結果として最大限の効果を発揮するのです。汚れの上から塗ると、どんなよいコーティング剤を使用しても宝の持ち腐れです。
タイルコーティングはセラミック塗料を使用
セラミック塗料はフロアコーティングではガラスコーティングでも使用されますが、タイル・石材用は一般的により多くの無機成分が含まています。無機系塗料ですから、無機質素材である磁器質タイルや大理石・御影石などの天然石とは相性がよいです。
当社が使用するセラミック塗料には以下の特徴があります。
- 超高硬度な塗膜(モース硬度7)で汚れの浸透を防ぐ。
- 素材の呼吸(湿気の吸収と発散)を妨げない。
- 無機成分が多いため塗膜の経年劣化が少なく、耐久性がある。
- 見た目の印象が塗る前とあまり変わらず自然。(素材やカラーによる)
タイルコーティングの効果(セラミック塗料使用)
汚れがタイルにしみ込み、落とし難い状態になることを軽減。また、抗菌成分によりカビ・コケ・雑菌の繁殖を抑制します。水分の侵入は防ぎますが、タイルや目地材の呼吸(湿気の吸収と発散)を妨げないので「割れ」「欠け」を未然に防ぐことができます。


新築時にコーティングするのも効果的ですが、汚れてからのコーティングも事前のクリーニング効果も相まって、見た目の改善する幅が大きく、費用対効果が高いです。
お客様の声と評価
お客様からは、「びっくりするくらい見た目がきれいになった」「コーティングをしてから、掃除が楽になった」という評価をいただきました。
最初は本当にキレイになるの不安のようでしたが、仕上がりに満足いただきました!
自分でやる(DIY)かプロに任せるか、コーティング費用の比較
タイルコーティングにかかる費用は、施工方法や業者によって異なります。
自分で施工する場合と専門業者に依頼する場合で、費用感が大きく変わるため、事前に予算を考えることが重要です。
自分で施工する場合の費用感
自分で施工する場合、コーティング剤と、そのほか諸々必要なものは多いです。
以下は一例です。
- コーティング剤
- 刷毛・ローラーなど塗布道具
- トレイ(塗料を入れるため)
- デッキブラシ
- ハンドパッド(落ちにくい汚れ用)
- 洗剤(中性クリーナー)
- バケツ
- ホース
- タオル
- マスキングテープ
家にあるものは購入する必要はありませんが、基本的には最低でも上記のものが揃えたいところです。
コーティング剤はホームセンターへ行けば、2,000円位からありますが、長期の持続性を求めるならある程度お金をかけたいところです。高価ですが1本で10,000円以上のものが、かえってコストパフォーマンスがよいです。。安価なものは、定期的な再施工が必要です。
専門業者に依頼した場合の相場
専門業者に依頼する場合、施工面積やタイルの種類、下処理の方法によって費用が異なります。
一般的には、1.6㎡(1畳)あたり約19,800円からの料金が相場のようです。
当社の場合は、基本料金(固定費)が一律20,000円、㎡単価は3,000~3,500円です。下処理費は新築ではかかりませんが、それ以外は㎡/2,400円です。他は遠方の場合に出張費がかかります。
例えば玄関タイル1坪(約2畳=3.3㎡)の概算費用は、新築は30,000円、既存住宅は38,000円になります。
プロに準じた施工を一般の方がやろうとすると、資器材で概算費用の半分くらいかかる上に上手くいくとは限りません。玄関タイルほどの面積ならプロに任せたほうが労力を考慮するとリーズナブルかも。
費用対効果の考察
専門業者のタイルコーティングは、初期投資が必要ですが、長期的には掃除の手間が減り、タイルの寿命が延びるため、費用対効果は高いと言えます。
特に、家族が多い家庭やペットを飼っている家庭では、コーティングの効果を実感しやすいでしょう。
美しい玄関を維持するための投資として、十分に価値があります。
玄関タイルコーティングの補修ポイント
タイルコーティングを施した後も、定期的なメンテナンスが必要です。
ここでは、よくあるトラブルやその対策、持続的な美しさを保つためのポイントを紹介します。
よくあるトラブルとその対策
タイルコーティングは比較的、トラブルの少ない施工ですが、まれに塗りムラや足跡がついてしまうということがあります。
これらは、下処理が不完全、塗料の適合性、硬化時間の不足などが原因として考えられます。
万が一、このような施工不良があっても手直し補修は可能です。
持続的な美しさを保つためのメンテナンス
タイルコーティングを施工しても、持続的な美しさを保つためには、定期的な掃除が欠かせません。
特に、汚れが付着しやすい玄関では、こまめに掃除を行うことが大切です。
定期的に水を流し軽くデッキブラシで擦り洗いすると、効果をより長く持続させることができます。
施工後のアフターケアの重要性
施工後のアフターケアは、タイルの美しさを保つために非常に重要です。
当社では、万が一の施工不良に対応するのはもちろんのこと、リフレッシュメンテナンスやリコートなど永久的なサポートをお約束します。
まとめ: 玄関タイルコーティングの総括
玄関タイルコーティングは、美しさを持続させるための重要な手段です。
自分で施工する方法から専門業者に依頼する方法まで、さまざまな選択肢があります。
成功事例やお客様の声を参考にしながら、自分に合った方法を選ぶことが大切です。
理想の玄関を目指すために
理想の玄関を目指すためには、まずはタイルの状態を確認し、適切なコーティング方法を選ぶことが重要です。
専門業者に依頼することで、より高い効果が期待できます。
美しい玄関は、家全体の印象を大きく変えるため、ぜひ取り組んでみてください。
次のステップと行動を促す
この記事を参考に、玄関タイルコーティングをご検討ください。
自分で施工する場合は、適切な製品を選び、専門業者に依頼する場合は、信頼できる業者を見つけることが大切です。
美しい玄関を手に入れるための第一歩を踏み出しましょう。