だれもが買い物で失敗したことがあると思います。かく言う私もたびたび要らないものや、安くても品質の良くないものを購入し嫁に怒られたりします…。けれども、もしフロアコーティングをマイホームに実施してそれが低品質な場合はお金を失うだけではなく毎日そのコーティングされたフローリングで過ごさなくてはなりません。それは苦痛ですよね。
とはいっても、そんなに苦痛を強いられるような施工をするフロアコーティング業者ばかりではありません。一般常識を働かせ営業担当者が目の前にぶらさげるニンジンに惑わされないようにすれば大抵大丈夫です。この記事ではフロアコーティングを検討するにあたっての心構えのようなものから、業界に人間ならでの不良業者の見分け方を説明します。
フロアコーティングの失敗しない選び方
住宅の購入はたいていの人にとって一生に一度のとてつもなく大きい買い物です。だれでもその大切なものを大事に使い、できるだけ長く良い状態を維持したいはずです。そのための一助がフロアコーティングですから間違いのない選択をしたいのは当然です。
間違いのないフロアコーティングとは以下のことを指します。
- 対象となるフローリングにマッチしたフロアコーティング種類
- 品質の良いコーティング剤(床保護効果や耐久性の高いもの)
- 適切な施工
当たり前のことを言っているようですが、実際にはどうでしょうか?宣伝文句に踊らされたり、営業担当者の言うことを鵜呑みにしてしまったり、価格の安さや割引率を優先させてしまったり、ということがあると思います。上述した3つが選択する上で最も考慮すべき要素です。
これらはホームページなどのから情報を得たりすることもある程度は可能ですが、大事なことですから直接フロアコーティング業者に聞く必要があります。その業者が不誠実だったり、コーティングのことをよく知らなかったりすると失敗に近づいてしまいます。そこで次の章では業者の選び方について説明します。
専門のフロアコーティング業者であることの重要性
どうすれば上記の要素を兼ね備えた業者に依頼することができるかというと、ひとつには業者がフロアコーティング専門の施工会社であることが挙げられます。
フロアコーティングはハウスメーカー、マンション販売会社、リフォーム会社などの住宅関連企業でも取り扱っていますが、受注したものを下請けに出すこれらの仲介業者よりも、専門的に取り組んでいる施工店のほうが確立的によいフロアコーティングに恵まれる可能性が高いと言えます。もし仲介業者へ依頼するならどの業者が施工するのかということが重要です。
独立した施工専門会社のもつ知識や技術はすべて職人からのフィードバックやユーザーからの反応という裏付けがあります。下請けの施工会社の場合はユーザーの名前すら知らないことも少なくありませんし、仕事内容が主要取引先からのものに偏るため施工技術の幅も奥行きも広がりません。これは重要な点です。コーティング施工は毎回条件の異なる現場で行うものですから工場での作業のようにいつもマニュアルとおりというわけにはいかないものだからです。
フロアコーティングは非常に専門性の問われる特殊な分野ですから専門の施工店に相談して依頼するのがふさわしいものです。必ずやお客様の味方となりサポートしてもらえることとなるかと思います。
とはいえ、どんな業種にも不良業者が存在しフロアコーティングも例外ではありません。以下の章をつづけてご覧ください。
優良業者の見分け方
たいていのフロアコーティング会社は優良業者だと思いたいのですが、中には疑問符のつくような業者もいるようです。そこで私なりに優良業者の見分け方を説明しますので参考にしてください。まずは基本的なところでいうと以下のとおりです。
- 自社ホームページを開設している
- そのホームページのなかで実績を載せていること
- 同じく職人の紹介を載せていること
酷い業者の場合、連絡先が携帯電話番号のチラシをもって路上で勧誘したり、無断でマンション内に入りこんで営業行為をしたりします。このような業者は言うまでもなく優良業者ではありません。どんなに低料金でも手を出してはいけません。モラルや経営拠点がはっきりしないような業者ではまともな施工は期待できません。
施工の腕前云々の前にフロアコーティングの請負契約をする相手ですから、少なくとも自社の情報を開示をしている業者である必要があります。そのため業者のホームページは必ずチェックしましょう。実績が多数あるほど信用度が上がりますし、職人の紹介があるということは下請けに任せきりではなく責任をもって施工する会社と見做すことができます。
これで第一段階はクリアとなります。第二段階ではこれはと見込める業者へ問い合わせすることになります。そこでの注意点などを以下に説明します。
問い合わせでわかること
基本的なことはすべて下調べすることで判別可能ですが、さらに優良業者を絞っていくには実際に営業担当者など窓口にあたる者に問い合わせをする必要があります。その問い合わせしたときの会話(またはメールのやり取り)で「他業者の悪口」や「不当な囲い込み行為」がある場合は優良業者ではないです。
「〇〇会社だけはヤメたほうがいい」、「あそこはクレームが多いみたいですよ」といった悪口。お客様からフローリングの品名や品番を聞き出し「その床材は当社のコーティングじゃないと剥がれます(注1)」といった嘘の情報によるお客様の囲い込み行為。このような営業行為は一社員のモラルによるものと考えがちですが、やはりその会社の営業方針や企業文化を反映したものです。コンプライアンスの面からみて違法すれすれの営業行為をするような会社なら他のいろんな面でも嘘偽りがあって不思議ではありません。
自社のフロアコーティングに自信と誇りをもち、ユーザーに満足してもらうことを念頭に置いていれば自ずと「他業者の悪口」や「不当な囲い込み行為」はしないものです。優良なフロアコーティング業者はたくさんいますので問題業者に騙されないようにしてください。
(注1)特定のフロアコーティング会社の特定のフロアコーティングでなければ仕上がりに問題が発生するフローリング床材はありません。ただし、フローリング床材種類とフロアコーティング種類には適合性があります。