横浜市中区山下町にマンションを購入されたお客様よりフロアコーティングの依頼をいただきました。
マンションは2012年に竣工した比較的まだ新しい物件です。購入後にフローリングを張り替えるかコーティングによるメンテナンスを実施するかで検討されました。その際に当社のブログ記事を目にして参考になったとのことです。
中古住宅のフロアコーティング方法
フローリングはシートタイプのものです。ところどころに擦れて白くなっている部分や細かな線傷が確認できます。表面にはワックスが塗布され光沢もありますが、動線にあたる部分はワックス塗膜が摩耗し艶がひけている状態です。
築9年ですからフローリングの状態としては標準的もしくは良いほうだと思います。フロアコーティングを実施してどの程度状態が回復するかですが、丁寧にワックス塗膜を取り除き、擦れて白くなっている部分を補修してフロアプロテクトAPをコーティングすることでかなり美しさを取り戻せそうです。
丁寧な剥離作業
気を付けなければいかないのが、ワックス塗膜を除去する際にフローリングを傷めないことです。シートフローリングはやや水に弱くつなぎ目から水が浸入すると表面にシワがよったり、波打つように変形することがあります。
ワックス塗膜除去の際は剥離剤を用い塗膜を溶解します。溶解したワックス成分を回収するときにはウェットバキュームという機械で吸い込んでいきます。ところが一度の吸い込み回収ではすべて回収しきれるものではなくフローリング上はベタベタとしたワックス成分や汚れが残ります。これを取り除くときに水を塗布して水と一緒に吸い込み回収するのです。
シートフローリングの場合は特にこの作業を行うときは最小限の水量で、なお且つ、短時間で手際よく作業する必要があります。
フロアコーティングは新築を中心に営業されている会社も多いようですが当社の場合は中古と新築の割合は半々くらいです。このような既存物件ならではのデリケートな作業は得意分野です。
カバーリング力
今回は濃い色の床材ということもあり元の状態としては擦れて白くなっている部分が目立ちましたが、フロアコーティングを塗布し塗膜がのるとよほど強く擦れている部分以外はわからなくなります。とくにフロアプロテクトAPは肉厚のある塗膜を形成しますので、やや消耗の進んだフローリングであっても擦れあとや微細な線傷を覆い隠すようなカバー力があります。
今回はグロス(艶あり)で施工していますがセミグロス(半艶)やマット(艶消し)もお選びいただけます。色んな種類のフロアコーティングがありますが、それぞれに一長一短があります。今回のお客様と同様の物件の場合はフロアプロテクトAPをぜひご検討ください。