フロアコーティングの業界ってかなり特殊です。なかでも不思議に思うのは保証期間の長さです。20年とか、30年とか、長すぎませんか?
こんなに長いと逆に儲からないんじゃないかと案じてしまいます。また、一般ユーザーは保証期間が20年というと耐久性が20年あると思うわけですが、本当にそんなに長く持つのでしょうか。
ちなみにクルマに施すカーコーティングの場合は、いまググりましたがテレビCMで有名な某会社の最上級グレードのもので3年間ノーメンテナンス(2年に1回のメンテナンスで6年耐久)となっています。
コーティングの対象がフローリングとクルマのボディではまったく違いますが、塗膜へのダメージという意味ではフローリングも毎日踏みつけられたり、イス等で擦られたりと、かなり激しく使われます。紫外線の影響はクルマのほうが大きいでしょうけど、フローリングが特に塗装にとって優しいところかというとそんなことはなさそうです。
ともあれ、前置きというか独り言が長くなりましたが、今回は当社が12年前の新築時に施工させていただいたお客様より2度目のフロアコーティングをご依頼いただきましたので、そのあらましご紹介いたします。物件は茅ヶ崎市のマンションになります。
新築時に続き2度目のフロアコーティングを実施
こちらのユーザー様は新築未入居の状態で一度目のフロアコーティングをご依頼いただきました。そして今回2度目ということですが、フローリングの状態はこんな感じです。当時まだ幼かったお子様によるオモチャでの仕業と思われる傷が目立ちます。
下の写真が今回のオーバーコーティング(重ね塗り)によるメンテナンス後の状態です。フロアコーティング種類は前回と同様に2液硬化型水性ウレタンコーティングの「フロアプロテクトAP/セミグロス」です。
キッチンの写真も撮りましたので以下に紹介します。
施工後のキッチンです。キッチンはもともと上写真のような擦り傷はなかったのですが全体的に少し汚れがありました。日常的に拭き掃除をしていても付着していく汚れはあります。この後に説明しますが私達が行う下地調整ではこのような汚れも完璧になくなるのです。
コーティングは「下地」、要するにフローリング表面の傷や汚れがダイレクトに影響します。ですので傷も汚れも事前に出来るだけ取り除かないと美しいフロアコーティングに仕上がりません。そういった意味では、既存のコーティング塗膜を取り除くことができれば最も下地の影響を省けそうなものですが、実はフロアコーティング塗膜を剥離して除去するのは不可能ではありませんが困難です。
ポリッシャーで既存塗膜の表面だけ研磨する
当社ベルカーサでは電動ポリッシャーにダイヤモンドパッドを取り付け高速回転させることで塗膜表面の微細な傷を均していきます。(下写真をご参照ください)この方法を用いることで、フローリングを損傷するリスクの高い塗膜除去をしなくても美しく仕上げることが可能となります。いや、むしろ既存塗膜の大部分は残りますので、肉厚のあるより強度の高い保護膜が仕上がります。
UVコーティングやガラスコーティングなど耐久性の高さを誇るフロアコーティングは少なくありません。確かに年々改良が加えられコーティングの表面硬度がより高くなり傷がつきにくくなってきているという面はあります。けれども塗膜である以上は、今回のユーザー様邸のようにお子様がオモチャを引き摺ったりということで傷が入ることはあります。また明瞭な傷などがなくても新築から住み始めて10年前後経過するとフローリングも落とし難い汚れがついてくることがあります。
フローリングの状態によりライトなプランからヘビーなものまで様々なメンテナンスを提供します。マイホームのフローリングは基本的には継続して使用していくものです。長く良い状態を保ち、気持ちよく過ごすためにはプロの助けも必要になることがあります。リモートワークで在宅することも多いこの時期フローリングが気になったら是非ご相談ください。