フロアコーティングというと購入したマイホームへ施工するというのが一般的には多いです。ところが今回は賃貸マンションを経営される大家さんからの依頼で新築されたワンルーム・マンションをコーティングしてきました。
狙いは一般ユーザーの場合と全く同じです。将来におけるフローリングの劣化、消耗や汚れを抑制しようということです。とくに大家さんの場合は、実際に部屋を使用するのは借主になります。部屋を大事に扱おうと思っても、それは借主に委ねられるわけです。そういった意味で新築時にフロアコーティングすることは事前のメンテナンスとして有効です。床が悪くなってからメンテナンスしようとしても出来ることは限られていますし、費用や時間もかさむケースが多いです。あらかじめコーティングすることは床が悪くなることを予防するような効果が期待できます。
将来を見え据えて予めコーティングする
今回の現場は世田谷区にあり、古い建物を取り壊し建て替えられた集合住宅です。立地も便利なところにあり、とてもお洒落な外観でセキュリティもしっかりとしています。賃借人をつけるのは、そう難しいことではないでしょう。けれど将来を見据えての施工とのことです。
すでに借主のついている住戸を除いた5部屋の注文をいただきました。本当は全住戸依頼したかったとのことですがお問い合わせいただいた時点で既に借主がついていたのです。床材はシートフローリングです。シート素材を相性がよく、その塗膜硬度の高さから床保護効果に優れたガラスコーティングをご依頼いただきました。
施工前の状態です。やや埃っぽい感じで実際汚れていました。新築といっても入念な事前清掃を行ってからコーティングします。
下が塗り終わりの写真です。まだ固まっていませんのでテカリがありますが、硬化乾燥すると自然な光沢感がでます。
集客効果、メンテナンス費用の軽減、張替え時期を遅らせる
いままでも実住ではない物件のコーティングは何度か経験ありますが、今回のように不動産経営を専業でされている大家さんからのまとまった施工依頼は初めてでした。新築時はコーティングのタイミングとしては最適です。床の状態というのは部屋の印象に多大な影響を及ぼします。予めコーティングしておくことは今後のメンテナンス労力やコストを抑制することでしょう。
また今回は新築でしたが既存物件でも空き室がでたときにコーティングするのは有効です。通常はハウスクリーニングの一環としてワックスを塗布されることと思います。ところがワックスでは床保護効果はほとんどありません。費用はよくある20㎡未満のワンルームで8万円~10万円ほどかかりますが、集客に貢献します。また床保護効果によりフローリングが長持ちしますので、張替え時期を遅らせることも可能です。
一時的に出ていくお金は痛いかもしれませんが、元はとれるのではないでしょうか。ご興味のある大家さんは、ぜひご相談ください!