東京都港区は南麻布へフロアコーティング施工のため足を運びました。物件は築4年のマンションです。まだまだ築浅のマンションですからフローリングの状態もよく美しく仕上がりました。
中古住宅は新築と違いそれぞれ状態が異なります。以前のオーナーがどのような扱いをしていたか、ペットを飼っていたのか、ワックスを定期的に塗っていいたのか、等々でフローリングの状態が千差万別なのです。それにより何がどう変わってくるのか、そのあたりについて今回はお話させていただきます。
中古住宅を購入され引越し前にフローリングをキレイにしたいとか、資産価値を守るため傷をつけたくないとか、お考えの方は是非最後までご覧ください。
中古住宅のフロアコーティングを成功するため事前に確認すべきこと
中古のマンションですから今回は事前に状態を確認させていただきました。私たちが現場に赴き確認したいことは主に以下の3つです。
- フローリングの種類。
- フローリングの消耗具合。
- メンテナンス状況(ワックス・フロアコーティング類が塗られているかどうか)。
塗られている場合-どのようなものが塗布されているのか、またその状態について。
フローリングの種類
まず、フローリングの種類ですが一応はどのような床材でも当社フロアコーティング・ラインアップは対応可能です。
フロアコーティングと床材の相性はフローリング表面の仕上げによります。表面にオイル加工、フッ素加工や抗菌加工などがなされているものは施工できない場合もありますが、あくまでも特殊な例です。ただし、トイレや洗面脱衣所などにはサニタリー仕様として抗菌加工などがが予めなされたフローリングもあります。
フローリング種類を確認するのは施工が可能かどうかという面よりも、どちらかというとお客様へ仕上がり感を説明するときに役立つものです。
フローリングの消耗具合
とくに注意するのは掃き出し窓の前など雨が吹き込んだり、日が強く差し込むような寒暖の差が激しい部分です。フローリングが傷んでくると表面が木目に沿って開いてきます。このような状態になると程度にもよりますが2~3度塗り重ねする必要もでてきます。
表面が木質ではなくオレフィンシート(プラスティック素材)のシートフローリングの場合は木目に沿って開くことはありませんが、剥がれてきたり、フローリングの側面が波打つように変形することがあります。施工の際には一層の用心が必要になりますので必ずチェックします。
他には前住人がつけてしまった傷なども確認します。細かな傷はいくつあってもほとんど施工には影響しませんが特に気になる傷などは当社でも専用工具でキズ補修を承ることもあります。
メンテナンス状況
ワックスが塗られているときはワックスを取り除く剥離施工を行ってからフロアコーティングすることになります。通常はワックスの剥離はそこまで難しいものではありませんが定期的に何十年もワックスを重ねられている場合は工期が伸びることもあります。ワックスも水分が蒸発すると残るのは樹脂です。何年もかけて変質した樹脂はフローリングに固着していますので剥離するのに通常の何倍も時間がかかることがあります。
すでに一度、フロアコーティングされている場合もあります。フロアコーティングの上からフロアコーティングすることは可能ですがフロアコーティングの種類を選ぶことがあります。具体的にいうとUVフロアコーティングなどの油性コーティングはたいてい上からどんなフロアコーティングを重ねることもできます。(油性でも水性でもということです)
一方、水性のウレタンコーティング(ウレタンコーティングには油性も水性もありますのでややこしいのですが)などは水性コーティングのみ上から重ねることができます。ただし、水性コーティングの場合はものによってはワックスのように剥離することも可能ですから、その場合は取り除いてしまったほうがよい仕上がりになる可能性が高いです。取り除いてしまえばどんなフロアコーティングも施工可能となります。
塗り重ねられたワックスやフロアコーティングは見ただけでは取り除けるのか判別がつきませんので、一部実際に剥離剤などで溶解するか試験をさせていただくことがあります。
今回は水性ウレタンコーティングをチョイス
今回、現場調査したマンションのフローリングはシートフローリングでした。生活傷は細かなものがいくつもありましたが状態はとてもよかったです。すこしフローリング表面にはワックスのようなもの、樹脂ワックスではなく艶出し剤のようなものが塗られていましたがこれは問題なく除去できます。
お客様へはガラスコーティングの「フロアガラスSi」、2液硬化型水系ウレタンコーティングの「フロアプロテクトAP」、2つのプランをご提案させていただきました。その結果、今回はフロアプロテクトAPのマット(艶消し仕様)でもご依頼となりました。
より強度が高く傷や摩耗が生じにくいのはフロアガラスSiですが大人のみの世帯ということもありフロアプロテクトAPで十分な床保護効果だろうという判断です。光沢が3種類から選べるというのも判断を後押ししました。
事前に現場調査というと確認作業のみならず、強引なセールスも伴うのではないかと構えてしまう方もいるかもしれません。当社においては決してそのようなことは致しませんので安心して現場状況を確認してもらいたい方はご連絡ください。
また、その前に概算でも見積もりがほしいという場合は図面から見積もり可能ですので間取り図や平面図を送付ください。わかる範囲でけっこうですので築年数やおおよそのフローリングの種類や状態(印象)などお伝えいただければ助かります。
中古住宅を購入後、入居前にフロアコーティングするのはタイミングとしては絶好のチャンスです。興味のある方はぜひ、お問い合わせください。