横浜市都筑区に事務所をかまえる当社からほんの10分程度の位置に建てられた新築一戸建てをフロアコーティングしてきました。同じ都筑区とはいえセンター南駅前にある当社とは違いとても閑静な住宅街にあるお住いでした。
フローリングは大建工業のサンロードアートです。このブログにもよく登場する床材です。ほんとうに最近はシートフローリング全盛といった感じですね。その反動なのか注文住宅では挽板タイプのこだわりのある床材もよく見かけます。けれども一般的な分譲マンションや建売住宅ではほとんどシートフローリングとなっています。
シートフローリングをガラスコーティングする
シートフローリングは表面にオレフィンという不燃性プラスティックのシートが木製のシートに代わり採用されています。その上にはクリア塗装という保護膜が施されているのですが、クリア塗装はUVウレタン塗装のものとEB塗装のものがあります。
UVのほうは油性ウレタン塗料ですから油性フロアコーティングが可能ですが、EB塗装には環境配慮型の水系塗料が使用されていますので上に塗るフロアコーティングの種類には多少デリケートです。
具体的にいうと油性フロアコーティングは強溶剤塗料ですので表面のクリア塗装を溶かしていってしまう恐れがあるのです。
当社ではEB塗装タイプのシートフローリングは無理なくコーティングできるガラスコーティングや水系ウレタンコーティングをオススメしています。
フロアガラスSiをご依頼いただきました
お客様と相談の上、今回は床材との相性がよく床保護効果の素晴らしいフロアガラスSi(ガラスコーティング)をご依頼いただきました。油性フロアコーティングの一種といえなくはありませんが石油系溶剤ではなくアルコール溶剤ですからシートフローリングの表面を侵すことはありません。
ちなみに溶剤というのは塗料のベースのことです。水に樹脂がはいっているものは水性塗料、石油系溶剤(シンナー)に樹脂がはいっているものは油性塗料です。
上の写真はガラスコーティングを塗布した後のものです。このあと乾燥すると同時にテカリが落ちついてきます。
施工前はこちらです。光沢あればよいというものではありませんが、やや寂しい感じもします。
シートフローリングにコーティングは必要?
ときどきお客様から「シートフローリングにコーティングする必要なありますか?」という質問を受けます。おそらくシートなのでワックスなどのメンテナンスの必要性がないという情報を得てのことだと思います。昔から新しいタイプの床材がでるたびに以前のものより丈夫で傷がつきにくいということは言われてきています。
けれども実際は多少傷がつきにくいのかもしれませんが傷つかないわけではありませんし、床という毎日、家具や人の脚で擦られたり踏まれたりする素材ですから消耗しないことはありません。
ですから、フロアコーティングをして丁寧に長く使用したいという気持ちが少しでもあれば、それは間違いなくしたほうがよいというのが私の思うところです。