私たちも真夏に強烈な日差しを浴びると肌が焼けピリピリと痛みを感じたりすることがある。冬には極度に乾燥した空気で肌がパリパリになることもある。そのためスキンケアが欠かせなかったりします。

じつはコレ、フローリングにとっても同様なんです。それゆえフローリングは元来ワックスでメンテナンス(=スキンケア)しながら使用するものとされてきたのです。

ところがワックスは6ヶ月前後しか持ちません。そのたびに家具を移動して、キレイに拭き掃除して塗るという面倒な作業を繰り返さなくてはならないのです。塗ると乾燥するまで、しばらくは上を歩けないので家族みんなのスケジュール調整も必要になります。

フロアコーティングなら種類によりますが5年間から10年以上もの間、塗り直しが必要ありません。なにかと忙しい現代人にとっては現実的なメンテナンスといえるのではないでしょうか。

この記事ではフローリングの経年による劣化現象について説明します。そしてその対策としてフロアコーティングおよびワックスメンテナンスの抑制効果を解説します。これから新居へ入居する予定の方も、すでに何年も住まわれている方もぜひ参照してください。

日射と乾湿で経年劣化は進行する

経年劣化した床

経年劣化したフローリング

フローリングはモノを落としたり、引きずったりするという直接的な原因以外でも劣化します。それは日射や乾湿の影響により少しずつ進行するもので、ここでは経年劣化と定義して話を進めます。

日射とは陽が当たることです。とくに南側に面した部屋の窓際などでは熱と紫外線によりフローリングは相当なダメージを受けます。

乾湿とは気温や湿度により乾燥したり、湿潤したりすることの繰り返しによる影響のことです。

フローリングはわずかではありますが季節により乾湿で伸び縮みしますす。おおまかな季節による変動はそう問題はありません。けれども、窓際などでは雨にさらされたり、冬は結露が発生したりします。

そうして水分が付着した状態で陽にあたると急速に乾燥します。このような状況が繰り返されることでフローリングはダメージを蓄積するのです。

他にも色々とフローリングの経年劣化の理由はあるのでしょうけれども、日射と乾湿が主たるものといって差し支えないと思います。

経年劣化を抑えるには

木目に沿って割れているフローリング

木目に沿って割れている

経年による劣化を完全に防ぐことは無理かもしれません。しかしながら、フロアコーティングすることで劣化を遅らせたり、進行を食い止めたりすることは十分可能なことです。

とくに新築時やフローリングの劣化が本格的に始まる前にフロアコーティングをすると保護膜をしっかりと形成するので、かなりの効果を発揮することになります。

フローリングは木質系の素材なのでとてもデリケートです。フロアコーティングの塗膜が、日射や乾湿による直接の影響から守ることでフローリングは長持ちするのです。

フロアコーティング以外の方法としてはワックスも検討の余地があります。ワックスについても解説するので自分でやるフローリング・メンテナンスに興味のある方は参照にしてください。

(補記)この記事では一般的な複合フローリングのメンテナンスについて述べています。無垢フローリングの場合はフロアコーティング、ワックス以外にオイルなどの自然塗料でのメンテナンスがあります。

フロアコーティングの経年劣化抑制

フロアコーティングは種類にもよりますが5年から10年以上の長期間に渡る保護効果があります。できることなら新築時にフロアコーティングすることをお勧めします。

けれども、すでに何年もお住まいになられている場合や中古住宅を購入された方もフロアコーティングするにあたって躊躇することはありません。フローリング表面が浮いたり、剥がれたりしていなければ、それ以上の消耗を抑えるような効果が期待できます。

下の写真が示すとおり、かなり劣化が進んだフローリングでも艶やかになり床保護効果を発揮します。

フロアコーティング施工後

築12年フロアコーティング施工後

フロアコーティング施工前

築12年フロアコーティング施工前


 

ワックスの経年劣化抑制

ワックスはモノを落としたり、引きずったりという傷つきにはほとんど保護効果がありません。しかしながら、経年劣化については一定の効果があります。自分でできるメンテナンスなので半年に一度位の頻度でかかさず塗るということなら保護効果として機能します。

ところが冒頭で記したように定期的にワックスを塗るということは、想像以上に大変な作業です。自信がなければフロアコーティングを選択したほうが無難です。

経年劣化がすでに進行してフローリング表面がカサつき、ひび割れている状態の場合はワックスでは手遅れの場合が多いです。ワックスを塗っても液剤が床内部に染みこんでしまい塗膜を形成しないからです。

植木鉢の跡がついたフローリング(注記)よく植木鉢を直接フローリングに据え置いている方がいます。フローリングの大敵のひとつが湿気ですが、このような状態では植木鉢の下が部分的にひどく痛むことがあるので注意してください。

犬のオシッコや雨の吹き込みなども同じ場所で繰り返されることが多く同様です。これは経年劣化というよりも人災ですが度々見かける症状なので気をつけてください。

まとめ

フローリングは木質系の素材のため日射や乾湿を主な要因とする経年劣化がともないます。これを完全に防ぐことは難しいのですがフロアコーティングすることで劣化を遅らせたり、進行を食い止めたりすることができます。

ワックスについても効果は認められますが半年に一度の頻度でかかさず塗らなくてはなりません。フロアコーティングでは種類にもよりますが5年から10年以上の長期間の効果を発揮します。

劣化の進行したフローリングでも表面が浮いたり、剥がれたりしていなければ、それ以上の消耗を抑える効果が期待できます。長年お住まいになっている場合や中古住宅を購入された方にもお勧めです。