フロアコーティングの傷防止性能ってどれくらい?
新築のフロアコーティングにおいて購入理由でもっとも多いのが、フローリングを傷から守りたいということです。
ピカピカの美しいフローリングも生活をはじめると徐々に傷が目立ち始めてくるものです。家具を引きずったり、モノを落としたり、お子様がオモチャでいたずらしたりと様々な要因がそこにはあります。
フロアコーティングにはその樹脂塗膜が犠牲となることで床を傷から守る効果があります。しかしながら、どんな傷も床につかないかというと残念ながらそのようなことはありません。
傷を分類して有効性を考察する
フロアコーティングの種類によっても樹脂塗膜の硬度が違うので傷防止性能に差があります。けれども、そもそも効果が有効に働くものとそうでない傷つきの種類があります。
フロアへの傷は大別すると4つに分類できます。
- 擦り傷
- 線傷が
- 裂傷
- 凹み傷
なんだか、転んだときに膝小僧にできる傷のようですが、あくまでも床の傷の話です。順に傷つきの種類について説明すると同時にフロアコーティングの有効性を解説します。
1.擦り傷
これは文字とおりイスなどを引いたときに生じるような無数の軽微な傷のことです。このような擦り傷がつく程度の衝撃にはフロアコーティングは有効に働き床に傷を残さないことが多いです。
2.線傷
ペン先のようなもので軽く引っ張るとできるライン状の薄い傷のことだ。さほど鋭利でなく加重が強くかからなければフロアコーティングは有効に働き床には傷を残さないことが多いです。
3.裂傷
鋭利なナイフのようなものや、突起物で床を強く引っかいたときに生じるような傷。このようにフローリングが裂けるまでの強い衝撃はフロアコーティングでは防げません。床に裂傷が残る可能性が極めて高くなります。
ただし程度によってはフロアコーティング塗膜が犠牲となることで床自体には傷つかないというケースも考えられます。
4.凹み傷
高い所からものを落とすとか工具など重量のあるものを落とすと生じるような床面が窪んだ傷のことです。このような傷はフロアコーティングでは防げません。物の落下に関してはフロアコーティング塗膜がどれほど硬くても床自体の強度が左右します。
ひと通り解説しましたが、フロアコーティングの傷防止効果についてそれとなくイメージできたのではないでしょうか。もっとも線傷と裂傷などはほんのちょっとして違いと言えなくありません。
完全に曖昧さを排除できないのですが、端的にいうと傷効果はあるけれども防弾チョッキのように完璧ではないというふうにご理解ください。
フロアコーティングのなかでは、もっともコーティング膜が硬く、傷がつきにくいのはガラスコーティングです。傷防止効果を重視するならもっともお勧めです。