新築時にフローリングがキレイなのは当たり前といえば当たり前ですす、使っていないわけですから。ところが10年程経過するとやはり日常生活による汚れがびっちりと堆積していきます。
今回、ご依頼いただいた町田市に一戸建てのお住いをかまえられるお客様のフローリングも10年におよぶ生活の痕跡がしっかりと主張していました。
汚れをワックス塗膜ごとクリーニングする方法
入居後しばらくは定期的にワックスを自分で塗っておられたとのことです。ところが、これはありがちなのですがワックスを塗る前のお掃除がやや不足していて汚れがワックスの中に入り込んでいる状態になっています。
また、ワックス自身もフロアコーティング業者が使用するコーティング剤とは異なり汚れを抱き込んでしまいます。汚れがワックス膜の中に浸透してしまうのです。
そして、所々ワックスが剥げてしまい印象が悪くなっています。そこで当社へSOSが出されたという次第です。
剥離施工による徹底したクリーニング
今回のフローリングは突板フローリングといって重ねられた合板や加工木材の上に化粧板という木目模様の美しい板を薄くスライスしてシート状にしたものが貼られています。ごく一般的なタイプのフローリング床です。無垢床材のように削ったり研磨したりすることは突板の場合は構造上、不可能ですので剥離剤というワックスを汚れと一緒に溶かして取り除くための洗剤を使用します。研磨するサンディングに対してケミカルピーリングなどという手法です。
当社では床を痛めないようアルカリ性ではなく中性の剥離剤を用います。剥離剤による事前清掃がその後のコーティング塗布作業の成否を握る肝心なポイントなのです。
剥離後の状態です。上の写真と比較してみてください。
キッチンはこちらです。(コーティング塗布作業に備え床下収納の枠や周りにはマスキングテープを貼っています。)
私たちプロが専用の機器や液剤を用いても、さすがに一度の剥離施工ではキレイになりません。2~3回に分けてくり返し剥離剤を用いてクリーングします。(そのほうが床にも優しいのです。)
キレイになったら、いざコーティングへ!
ここまでフローリングを磨き上げてからコーティングします。コーティング後は光沢感も加わりさらに美しくなりました!
キッチンも美しい空間になり気持ち良くお料理できそうです。
もう面倒なワックスがけは必要なし
今回、コーティングしたことでワックスを塗布する必要は今後ありません。メンテナンスとしては10年前後でのオーバーコーティング(重ね塗り)を推奨しております。水性ウレタン塗料を使用したコーティングですから次回はワックスのように剥離して除去する必要はなく比較的簡単なお掃除のみでコーティングすることができるのです。
LDKと廊下の施工でしたが剥離施工に時間がかかったものの9時から初めて16時には全て完了しました。このあとは自由に歩くことができます。
皆さん多くの方が想像するよりもプロの手を借りたコーティングは効果的だと思います。費用対効果という意味でもたびたびワックスを塗る多大な手間を考慮すると優れているのではないでしょうか。
今現在ワックスでメンテナンスされているご家庭にも、何もメンテナンスしていないご家庭にも、今後の数十年を見据えてコーティングによるフロア管理に切り替えることをおすすめいたします!