人によりお掃除の仕方はさまざまです。普段お友達との会話でお掃除が議題になることも少ないでしょうから、独自に簡単でキレイになるやり方を実践しているのではないでしょうか。

そのやり方が合っていればよいのですが、なかには汚れが取り切れていなくて何年か後には落とし難いようなひどい汚れに発展することもあります。

フローリングワイパーやお掃除ロボットなどテレビのCMでよく宣伝していますので、そういったものを頼る方も多いと思います。CMを見るといかにも簡単に汚れが取れる素晴らしい商品に思えますが、必ずしもそれだけをやっていればよいということではありません。

掃除道具

フローリングのお掃除は「ゴミ取り」と「脂溶性汚れ落とし」

お掃除といっても毎朝、お部屋全てをお寺の小坊主のように雑巾がけするのは時間的にも労力的にも難しい面があります。たいていの方は仕事や子育て、他の家事もありますのでそうはいきません。

短時間でしっかりとキレイに、効率よくお掃除するには上述した「フローリングワイパー」や「お掃除ロボット」を利用するのはとても有効です。ただしフローリングをキレイにするとなると、どちらもホコリ取りが主な役割ですので床についた手垢や皮脂、台所から発生する油膜などはうまく取れません。(※フローリングワイパーの場合はウェットシートを取り付ける必要があります)

ですから、「ゴミ取り」と「脂溶性の汚れ落とし」の両方を組み合わせる必要があるのです。

お掃除道具の目的と特徴

フローリングのお掃除の道具にはそれぞれ目的と特徴があります。それを把握することが大事です。

1.ごみ(ホコリ、塵、髪の毛など)を除去する目的で使用するもの

  • 掃除機
    吸い込むので隙間からもホコリやごみを取れる
  • フローリングワイパー(ドライ)
    とにかく手軽、目に見えないようなごみもマイクロファイバーのシートはキャッチする
  • お掃除ロボット
    不在時にも働くのが利点

2.脂溶性の汚れ(手垢、皮脂、油膜)を除去する目的で使用するもの

  • フローリングワイパー(ウェット)
    洗剤を含む濡れたシートをワイパーに取り付ければ水拭きが簡単にできる
  • モップ
    柄があることで楽に水拭きができる
  • ぞうきん
    床をぞうきんで拭くのは大変だが目線が下がることで汚れを逃さない
  • スチーム洗浄機
    高温の蒸気により殺菌効果が期待できる※フローリングが傷むこともある

1.は割合と皆さんやっているお掃除ではないでしょうか。一方2.はたまにしかやらなかったり、中にはまったくやらない方もいるのでは。

脂溶性の汚れ落としは見落としがち

フローリングのお掃除では2.の脂溶性汚れを除去することが大事です。ごみのように目に見えないかもしれませんが、放って置くとやがてフローリングがベタついたり、そのベタつきにゴミが吸着して黒ずみに発展したりします。

毎日のように行う必要はありませんが1ヶ月~3ヶ月に1度程は水拭きをすることをオススメします。使用する道具はモップが効率的ですからモップとバケツを用意しておくとよいでしょう。ベタつきが出る前なら水のみのお掃除で十分です。汚れがひどい場合のみ中性洗剤を使用してください。詳しいフローリングの水拭き方法については「フローリングを水拭きでキレイさっぱりと清潔に!」をご参照ください。

マメにフローリングワイパー(ドライ)や掃除機でお掃除を欠かさずおこなっていても脂溶性の汚れを取るお掃除をしなかったら、やがてフローリングは汚れてきます。また、ゴミも取りづらくなってきますのでお掃除はバランスよく行ってください。

本日、5月30日は「ごみゼロの日」だそうです。ふだんは忙しくてなかなかお掃除のことを考えることのできない皆さんも改めてお掃除を見直してみてはいかがでしょうか?