茨城県常総市へフロアコーティングと和室コーティングの施工に出張しました。現場は大和ハウス工業の注文住宅です。
フローリングは挽き板フローリングといって表面の板(化粧板としいます)が少し厚みのあるタイプのフローリングです。突板フローリングとよばれる通常のものは1ミリ以下の厚さですが、3ミリ前後の厚みがあります。そのため構造は複層ですが、見た感じは単層の無垢フローリングのようにみえます。
床に張られたフローリングを見る際には当然ですが表面しか見えないわけですが、やはり突板や最近主流のシートフローリングとは異なり、なんだかしっかりとした木ならではの温かみが感じられます。(なぜでしょうか、わかりませんが)
和室白木のコーティング
この幅広仕様のフローリングと和室の白木部分のコーティングを今回はご注文いただきました。和室の白木は塗装が施されていません。そのため手垢や足の皮脂などが付着するとなかなか汚れ落としするのが難しい素材です。洗剤拭きをしても汚れの半分は素材に浸み込んでしまうのです。
和室白木コーティングでは自然素材であるロウを主体としたコーティング剤を使用します。たっぷりと浸み込ませるように塗布してから、余分な液をふき取り、最後にサンドペーパーで滑らかに磨き上げます。そうすることにより汚れが素材内部へ入り込むことを防ぐのです。撥水加工ではありませんが少し水を弾くような性質になります。とはいえ仕上がりは白木ならではの風合いや質感を保ったままです。
とくに上の写真にある敷居部分は現在のバリアフリー設計ではフローリングと同じ高さにつくられます。踏んだりすることや汚れがフローリング側から押し寄せたりしますので非常に汚れやすい部分です。
日焼けは木質材の内部から起こる変質ですから100%は防ぐことはできませんが、多少遅らせることになります。普段のお手入れは水拭きのみ。上述したようにコーティングしていない白木は水を使うとかえって汚れが素材内部に浸透しますがコーティング後は大丈夫です。汚れが水と一緒に素材へ浸透することを防ぎますので、しっかりと雑巾のほうに汚れが取れます。
日本間は常に整然と清潔に保ちたいところですから和室をあつらえたなら、お勧めしたいコーティングの一つです。