幼稚園の体育館をフロアコーティングする機会がありましたので紹介させていただきます。幼稚園、保育園、学校などの関係者で体育館の管理に問題をかかえている方は多いのではないでしょうか。

たくさんの元気のよい児童が走り回るところですからフロアへの負担も大きいです。ラバーマークとよばれる靴のラバー跡が付着すると落とすのはなかなか大変な作業です。

フロアを保護するためワックスを定期的に塗布される場合も多いと思います。今回ご依頼いただいた板橋区の幼稚園でも体育館を改修されたときに業者にワックス塗布をお願いし、その後、気になったときは保育士の先生たち自らワックスと塗布していたそうです。

「何とかしてほしい」との依頼を受けベルカーサ出動

ところが、いくらワックスを塗布しても当然ながらラバーマークを消えません。塗膜に入り込んだラバーの成分は意外と頑固です。体育館としては高校にあるようなものと比べ二回りほど小ぶりなものですが、それでも普通の家の3~4倍の床面積があります。汚れ落としも含め全てを先生が普段の仕事の合間に行うにはちょっと手に負える広さではありません。

とくにサッカーボールによる白い跡が全面に付着していて、これを何とかしてほしいとのことでした。またワックスからフロアコーティングによるメンテナンスに変更することで、このような汚れが付きにくくなるなら、ぜひお願いしたいということで今回のご依頼につながりました。

施工前の状態
施工前の状態です。ワックス塗膜に擦り傷やラバーマークがあります。
サッカーボールの跡
サッカーボールの跡(中央の白い帯状のもの)
ラバーマーク
ラバーマーク(中央の黒い線)

体育館は確認したところワックスは効いている状態でした。光沢はそれなりにあり遠目には問題ないのですが近くにくると上写真のように塗膜の擦り傷、サッカーボールや靴などのラバーマークが目立つ状態でした。そこで今回はポリッシャーにワックス塗膜を研磨する最新の3M社のパッドを取り付けて全体を均一に研磨洗浄しました。

ポリッシャー研磨
洗剤も使用することで粉塵が飛び散りません。

ポリッシャーによる研磨洗浄後は確認して落としきれなかったラバーマークを個別に汚れ落とししました。黒いラバーマークはワックス塗膜の下、フロアそのものに付着していてポリッシャーでは落ちなかったのです。

塗布後の体育館フロア
1回目のフロアコーティング後です。

フロアコーティングにおいては上述したような下地調整がとても重要です。1層目のコーティングでかなり光沢が上がり、見た目にすっきりと明るくなりました。これで完了と幼稚園の関係者は思ったようですが、もう一度コーティングを塗布します。塗膜に厚みをもたせ、より強固にフローリングを保護するためです。

ビフォア・アフター

擦り傷やラバーマークが付着しくたびれた印象の体育館の床が甦りました。作業は2日間かかっていますが、施工完了後の翌日から使用可能です。使用したコーティング剤はBona社の水性塗料です。臭いもなく環境や人への配慮がなされた安全性の高い塗料です。

施工前
施工前の写真です。
施工後
施工後の写真。

今回のコーティング剤はもともとバスケットボールのコートに使用するものですから強度は十分。滑り防止にもなりますので園児には思い切って遊んでほしいです。

費用対効果を考えると断然フロアコーティングでしょ

幼稚園などの施設管理者のなかにはフロアコーティングという手段を知らない方も多いと思います。また興味があっても面積が広いため手を出せないほど高額と認識されている方もいるかもしれません。そういった方は、ぜひ当社にご相談いただきたいです。ワックスよりは高額であっても汚れにくさや耐久性などのメリットは大きいです。

費用対効果を考慮すると断然お得と感じることでしょう。実際にフロアコーティングに切り替えたお客様は皆さま口々にこう言います、「もっと早くやっていればよかった!」と。