今回ご紹介させていただくコーティング施工の依頼主様は15年前に以前のお住まいをコーティングさせていただいた方でした。

縁あって再び新しく購入された住居へコーティングさせていただくのは、とてもうれしく思います。

進化したガラスコーティングで施工

前回では水性ウレタン塗料を使用したフロアコーティングでしたが、今回は無機質ガラス塗料を使用したものになります。

当時はまだ無機質ガラス塗料による施工は一般的でなく、あるにはあったのですが塗膜の設計硬度が高すぎたりして割れるなどの問題もあったのです。

フローリングの特性に最適化

ガラスコーティング(無機質ガラス塗料を使用したコーティングのこと)の特徴は塗膜硬度にあります。それは事実なのですがフローリングへ使用する場合は伸縮や踏み込むことに対する撓みに追従する性能が必要です。うまくフローリングの動きに対応しないと「割れ」や「剥離」につながってしまいます。

当社使用のガラスコーティングは鉛筆硬度(硬度の測定方法)で7H~9Hあります。これはあらゆるフロアコーティングのなかで最も硬い硬度です。しかし以前は15Hなどという硬度のものまでありました。これはちょっと固すぎなのです。

ガラスコーティングの主成分は窓ガラスの成分でもある珪石からなる珪酸ですが適度に樹脂成分を加えられたことで塗料として非常に使いやすいものになりました。現在ではフローリングにも問題なく使えるものがあります。(塗り方や希釈具合にもよります。)

塗膜硬度アップで美しさ維持

塗膜硬度は床保護効果に大きく影響する要素です。基本的には硬いほど傷や摩耗が生じにくく長い間美しい塗膜が維持されます。汚れも塗膜に浸透しずらくなりますので塗膜の変色が起こりにくいです。したがって、おもちゃで床を傷つけがちな幼いお子様やペットのおられるご家庭にはとてもおすすめです。

適材適所がある

一方、ガラスコーティングの弱点は塗膜が硬い反面、薄いことです。薄くても超高硬度ですから床保護効果や汚れ防止効果には優秀なのですが消耗したフローリングには適さないことが多いです。生活するとフローリングは床ですから必ず細かなものであっても傷や摩耗が生じます。その場合は塗膜に肉厚があり、塗り重ねの容易な水性ウレタン塗料のほうが傷や摩耗を覆い隠すカバーリング力がありますのでより適しています。このような状態のフローリングにガラスコーティングしても傷や摩耗はそのまま反映されますし、傷の所から剥がれるリスクがあります。

基本的には新築以外はガラスコーティングでないほうが適していることがほとんどです。水性ウレタン塗料も非常に優れた製品を用意しておりますので中古住宅や今お住まいの住宅へのコーティングを検討されたいる方は、ぜひ、こちらをチョイスください。

なお、UVフロアコーティングというのも業界ではポピュラーです。UVというのは紫外線照射による塗装方法のことですが塗料自体は一般的には油性ウレタン塗料が使用されます。油性塗料はたとえ建築基準法の規制対象外製品であってもVOC(揮発性有機化合物)の観点からいうと問題があります。

日本ではなぜか数十種類ある有害な揮発性有機化合物のうちホルムアルデヒドのみが試験の対象となっています。油性ウレタン塗料によるUVコーティングの仕上がり品質はさておき、一般住宅の室内で使用するのは当社では考えられません。(※油性塗料以外の溶剤を用いたUVコーティングはまた別です。)

ビフォア/アフター

今回のマンションは室内がフルリフォームされた状態でした。フローリングも張り替えられていますので新築と何ら変わりません。いつもと同様にしっかりと事前にフローリングの洗浄クリーニングを行いガラスコーティングを施工しました。

施工前の部屋

施工前(幅広タイプの突板フローリング)

施工後の部屋

ガラスコーティング施工後

水周りコーティングもご注文いただきました。汚れ防止、抗菌、お手入の簡略化を目的としたコーティングです。

浴室

水周りコーティング施工後

施工後の確認ではお客様にも喜んでいただき胸をなでおろしました。何度経験してもお客様に確認いただくときは緊張するものです。次回のコーティングはおそらく10年以上先になることかと思いますが、ご依頼の約束もいただき帰途につきました。